レビュー一覧

これも面白かった。モノクローム・ロマンス、大概好み。主役カーティスは「ソロモン王の洞窟」のカーティス卿の甥という設定なんだそうです。まずダ・シルヴァのキャラ、人物描写が素敵。表紙にもあるとおり、ゲイのシンボルの緑の花を身につけ、髪はポマードでつやつや、周囲を煽るような言動でクネクネナヨナヨとし、序盤はまさに蛇のようで強烈。ですが真の姿が見えてくるにつれ、激しく惹かれずにはいられません。最後のひねくれ具合がね…あーもう笑。スカベリさんの絵がぴったりで最高でした。真の姿という意味ではカーティスもとても良かったです。またタイトルがいいんです。「（性的な面で）堪えろ」という意味の慣用句らしいですが、これが登場するシーンがすごい。言葉そのまんまの意味も含んでいて、これをタイトルに持ってくる作者様さすが。1904年、同性間の性行為が犯罪の時代ですから、その面での危機と事件を暴く過程での命の危機との絡み合いも上手かったです。翻訳は言葉の誤用が気になりましたが読みやすいです。翻訳者様によれば主役違いですが本作の続編的なものも出たそうで。あー何でもいいから読みたい……。

とにかく攻めが素敵。素敵でしかない。出版業界は厳しそうですが、モノクローム文庫だけは絶対続いて欲しいと全力で思う。子供騙しじゃなくて、大人も読める貴重なシリーズです。この本はアドリアンシリーズが５巻かけた葛藤を、1巻でまとめたような感じです。だから、もう少し深掘りして読みたい部分もあるけど、コンパクトにまとめてサスペンスを味わいつつもロマンチックな気分に浸りたい人にはぴったりかな〜と。受けへの気持ちを自覚した後の一途さ加減がもう、好み以外の言葉では言い表せないです。

海外M/Mがお好きな方に、強くお勧めします！表紙手前の彼が攻、奥の彼が受です。英国で、同性愛が違法とされていた時代が舞台です。禁忌である為に、自分の性癖に無自覚に生きてきた元軍人の攻と、自分の性癖をある種の武器として生きる受が出会い、一緒に困難を乗り越えていく中で惹かれ合っていきます。テーマは重たいのですが、主人公二人がとても魅力的で、ストーリー展開も面白く、なおかつ非常に秀逸な翻訳文により大変読みやすく、わかりやすい作品です。ダ◯ン◯ンアビーなど英国貴族の生活をえがく作品を視聴されている方は、雰囲気も楽しめると思います。続編が出たら良いのに！と願わずにはいられません。

いろいろな要素が入っていて、とても楽しめたのですが、言葉の選択が独特というか、少しわかりづらかった。

面白かったです。ドキドキハラハラできました。納得いかないような展開はなく、リバもなかったです。心理描写は感情移入できて、くどくもなく、楽しめました。

こーれーはー！おもしろい！！ストーリーがほしくて、恋物語以外の要素で物語や心理描写に深みがほしい方、とにかくお勧め！モノクロームロマンスさんの、セレクト素晴らしいので！ジョシュラニヨンさんから、こちらにきました。アドリアンシリーズは年末年始に堪能しようと思い、その他、単発や比較的まだ発行の少ないシリーズものから手をつけてます✨

もぉーーー最高。絵柄も好みだし、表題の含意もすてき。二人のキャラも魅力的だし。楽しみまくりました。

歴史物ですが読みやすかったです。カーティスが頭固い奴なのかと思ったら、ひたすら真っ直ぐなだけで、相手を尊重することができる人で素敵でした。ダ・シルヴァも表面からは分からない可愛さと度胸と繊細さがあったり。女性もしっかり活躍するのがM/Mらしいですね。タイトルの含意と使われ方が最高にかっこいいです。

ツッコミどころは色々あるものの、かなり面白かったです。続編期待ですが、イラストがちょいと好みを外れてて残念。

登場人物が少し多めなので何となく把握出来た頃には読み終わってました笑。自覚のない攻め様の心の動きが萌えを盛り上げてくれました！ある出来事の真相を追って物語が進みハラハラ展開の釣鐘効果に読者も巻き込まれて最後まで美味しく頂きました。海外ものは 男同士が簡単に成就しない醍醐味を楽しめるので辞められませんね。