レビュー一覧

異国を舞台にお貴族αX薄幸健気な日系受けΩというもはや華藤さんのオメガバテンプレですが、今回　“〜女王陛下のサンドイッチケーキ“とか“〜桃のジュレ“ なんて甘いサブタイトルが無かったのは、あのシリーズとは区別されたのでしょうか？　さて今回の主人公はなんとアルファ！誰からも愛されずに育った不憫な少年ですが、伯爵家の養子として恵まれた環境で教育を受けている。他の作品と違っているのは最初からアルファの帝王イーサンに溺愛されているということ。んん？アルファ同士は結婚も出来ないという設定だし、これはオメガバとは言え認められない恋に苦悩する悲恋ものか？？前半は少年時代にイーサンとの出会いで生きる意味を見いだした尚央が、必死の努力の結果パブリックスクールに入学するのですが、一途でありながら激しい気性を秘めた尚央も、真っ直ぐで尚央への愛情を惜しみなく注ぐ男らしいイーサンもすごく良い。パブリックスクール設定はちょっと薄めですが（すんごい好きなので…）ドラマティックで素敵なのです。ところが後半でいきなりの急転直下。南米で事故に遭い行方不明となるイーサン、アルファからオメガへと変わってしまった尚央（思春期にアルファに強く惹かれることでオメガに変わる？…だったらアルファ専門パブリックスクールなんてアルファの3割はオメガ化しちゃうじゃん！←自分勝手な数字です）お腹の子を守るために結婚するも利用されただけで使用人扱い、目が見えなくなる病気…と韓ドラですか？というような不幸のドミノ倒し。そしてこれまで尚央へ絶対的な愛情を抱いていたはずのイーサンが、可愛さ余って憎さメラメラと「自分が行方不明だった間に尚央が他の男と結婚・出産していた」という事で、いきなりの復讐劇。自分にそっくりなフィルを見ても気がつかなかったくせに（「本当は殺してやりたい」とか言ってますよ…汗）あっという間に誤解が解けて「神のおれが死んだあとも尚央が生きているはずがない…っちゅーことはフィルはおれの子だな」とか妙な俺様理論でハッピーエンドに持っていっていますが、駆け足過ぎてゴチャゴチャ展開。「モリスはオメガだったんだから結婚は無効だ」ってサラッと言ってますがいつそれを知ったのかも不明。モリスがずっとひた隠しにしてきたことを暴ける調査能力があるんだったら、復讐に戻ってくる前にまずそれをチェックしておくれよ…後半が残念な作品でした。

韓流ドラマの面倒くささに昼ドラのぶっ飛び設定が合わさったような小説でした。攻めも受けもあまり好きになれず、後半は韓流ドラマ並のすれ違い。途中で飽きがきました。それなのにラストはびっくりするくらいアッサリ解決という内容でした。色んな設定を盛りすぎた結果、どれも中途半端です。

買って良かったです( ＾ω＾ )サンプルを読んで続きが凄く気になったので買いました｡ハッピーエンドで終わったのが良かった。

今回のお話は、華原先生のオメガバース作品『禁じられたアルファの子』『身代わりアルファと奇跡の子』と比べて“受けに対してよろしくない行動をする攻めα”は居ないので、その点では安心して読めるものとなっています。最後辺りで攻めαが勘違い(ではないが、お互い訳ありなすれ違い)するものの比較的直ぐに仲直りする、終始一途に受けを愛する攻めが居ます。ストーリーとしてはこの作品内でも相変わらずΩは不遇設定だけど、主人公は当初αと診断されていたせい(おかげ？)で、どちらかと言うと伯爵家のお家騒動の方にスポットを当てられてる仕様になっております(パブリックスクールで少々問題が起きたぐらい、それよりも日本人差別の方が‥‥)。それから、このお話は間接的にも過去作と特に繋がってはないので単品で読めますが、後書き後にある後日談が、『禁じられたアルファの子』のキースと同じようなことになってて面白かった、興味があったらあちらもどうぞって感じぐらいです。

ご都合主義のオンパレード。最後まで酷すぎてなんじゃこりゃ状態でした。主軸のオメガバース自体もめちゃくちゃ都合良く設定を変えるのにもびっくりです(アルファ⇔オメガに変化する主人公)。しかも、オメガバースやパブリックスクールのある種高潔なくらいの特殊性をまっったく生かしきれてないです。あと、登場人物も生かされていません。同級生や先輩も、これから絡んでくるのかと思いきや出鼻だけ。ならはじめからモブで良くないですか。色々魅力的だと思われる設定を詰め込んでみた割に回収全然できてないですよね。

なぜ受けが裸…、表紙から嫌な予感はあったのですが、やはり自分には合わない作品でした。ベタベタな昼ドラ韓ドラ的シークレットベビーモノは大好物なので、マドレーヌやシナモンロールの話しはとても楽しませてもらったのですが、文章やキャラ設定が大仰で、かつ2人が別離するまでの展開はゆったりなのにそれ以降コロコロと展開しすぎで、キャラの心情に着いていけず…。期待が大きかった分、残念でした。

作者さんの、欧州の若い子達が主役のこのオメガバースシリーズ。さぁ！王道を予定調和で突き進むよ！という掛け声が聞こえてきそうなんですが…。何故か読む。わかっていても読む。今回はどこまでやってくれているのか？という確認したい欲求ですかね（笑）アルファの思春期にオメガ化する…というのは、いわゆる後発オメガ設定のようでもあるのですが、なんとなく解釈が違うようですね。今回もまた、純愛のようでいて、一途過ぎてなんかもう妄執愛化してるカップルさん達でしたー。

ホントに作者様ったら！孤独で不遇な受けに次々と試練を、、、涙、、、ちゃんとハッピーエンドにしてくれると分かっていても、泣かされてしまう、、、。お約束の嫉妬深い攻めの溺愛。大好物です！

イーサンがナオを溺愛し、ナオもイーサンを健気に思い続ける姿に切なくなりました。もう少しパブリックスクールでの色々を期待していたので本当は星4なのですがイーサンが最後頑張ってくれたので満点です。

他の人もおっしゃってますが、後半がいろいろ詰め込みすぎて肩透かし感が半端ないです。殺してやるとか言ってた攻が2時間くらいで、お前が俺を裏切るわけない。とか言っていて、ページを読み飛ばしたのかと思いました。情緒不安定なんでしょうか。そもそも神なら、学校にある人種差別を解決して欲しかったです。受が人種差別でいじめられているのに。。。