レビュー一覧

読み進めるうちにのめり込んで一気に読みました。BLはミステリー絡むと内容がちぐはぐになりがちですが、これは良かったです。この作者さんのは良く読みますが、いつもとまた違った味が出ていて楽しめました。

作者買いで購入したもので、まったく期待せず軽い気持ちで読み始めたのですが、いや〜私にはツボでした。BL小説ってミステリーが絡むと、やれ監禁だなんだがあって、ちょっとそれがエグい時があったりして、でも話的には結構先に潜んでるオチも透けて見えてたりして、で最後は「俺にはお前だけだ」みたいになっちゃって、はたまたベッドインしちゃったりして、「え〜あんなんされたのに許しちゃうの？」みたいなのが多い気がするんですよね。ってそういうのばっかり読んでるだけかもしれませんが。今作品はそういうのがなかったです。私には結構流れが腑に落ちたし、最後の真相が解るクライマックスは好きでした。泣きはしなかったけど、主人公が発した台詞は胸が痛かった。またその後の2人も。そ〜、なんでもかんでもそう簡単にはいかないって。その選択を理解する方が納得出来るって思い、好きでした。爽やかさを目指したっとあとがきにありましたが、うん、爽やかなミステリー小説。でもしっかりせつなさも感じられ、幸せな気持ちも感じられ、私には大満足な一冊でありました。

さすが、ストーリーが幾重にも重なり読み応えがありました。読後感もとてもよかった。

意外とミステリー色が強くて、結末が気になっておもしろかったです。ただ、受けの瑛司が学生じゃあるまいし、よい年した社会人ではありえない乱暴な言動なのが気になりました。

ちょっと主人公の気持ちのうつうり代わりがよくわからなかった。

先生の他の作品よりもあっさりとしていました。(父のしたこと詳しく書かれていたらあっさりとは言えないと思うけど。)個人的には受けのキャラ、というか口調がかわりすぎてて、粗い感じが嫌でした。攻めが上品だから余計にそう思ったのかも。