レビュー一覧

しっかりとした話のつくりと安定感のある描写で満足を感じる作品です。映画や海外ドラマのような洒落た会話やオチの付け方も魅力的。鼻持ちならない性格でありながら、甘ったれの傾向のあった主人公のシンも、シリーズを通して次第に成長します。が、持ち前の頑固さや不遜さは残ったままでナヨナヨしてないのがいいです。仕事上の相棒でもあるイーサンは、普段は節制され厳しくも優しい態度ですが、激しさや不安定な一面もあっていいバランス。事件の展開に適度にハラハラしつつ、相互不理解から始まる二人の関係の進展が楽しめます。この作品の魅力を一言で言えば、包容力と情熱を備えたイーサンが格好良い！　というところでしょうか。

近未来SFで、設定が面白いです。長編で読み応えがあります。

ＳＦの想像の設定と犯人さがし、そしてノンケ攻略？のBLらしさ兼ね備えていて面白かったです。１巻ではシンの覚醒からイーサンとの出会い、２巻ではイーサンの過去が絡みシンが自分の気持ちに気付いてイーサンの全てを受け入れ、事件と２つの恋愛話しも味わえました。次巻も楽しみです。

シリーズ全て紙で読んでますが3巻が好きです。イーサンの、シンの師への嫉妬や、その間に挟まれて右往左往するシンがカワイイです。