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帯や前評判に煽られちゃって、そこまでじゃないかもなぁなんて思いながら読みましたが、表題作はよかったですね!SFがテーマのBLって、バランスやストーリーその他全てがすっっごく難しくて陳腐になりがちなもので、どうしても一歩引いて読んじゃうんですが、本作はそれでもふと考えさせるものがありました。「魂だけでは不足かい」ってちょっと衝撃で、自分がこの言葉を受け取ったらたまらないです。身体もあって魂もあって、…でもね。読後このタイトルと帯をもう一度見ると、読む前とは全然違う印象を受けます。切なBLお好きな方はぜひ。
ツッコミどころもどうでもよくなるほどの,3編どれも短いながらにもエッセンスが凝縮された秀逸なお話と思う。心理描写が少なくとも,かわりの表象的なものでその心理やメッセージを代弁してくれている短編の醍醐味が味わえます。最初のはおとぎ話調に進み,幸せな結末を象徴する (They lived happily) ever after.に,救いと切なさの中にも安堵感を与えてくれる。二つ目に少しほっこりするお話,グリム童話の『かえるの王子様』の皮肉を想起したけど,ちがった…。3つめの表題作は,息が詰まるほどの痛さと愛で鼓動が加速した。だってシンは生身の人間だから死が訪れるしなー。バカンスの終わりは死なのか?と物悲しい気持ちになった。こんな気持ちで読んだBLは本当に久しぶり。最近やけに量産されている似たり寄ったりのBLに飽きて食指が動かなくなった人,しっとり読みたい人にはお勧めです。
時々、レンタルはやめて紙の本だけにしようかなとか思うこともあるのだけど、この作品のような余韻の残る素敵な漫画に出逢えるからやめられそうもない。最後のお話し、特に今胸に刺さる。
短編3作品。どれもいいところで終わっていて物足りなさがまたいい。最後のお話がサンプルに入っているお話でしたが切なくてあぁぁぁっとなりました…
短編集でした。3本入ってます。それぞれ叙情的な感じでした。最後の話が切なかったです。
シンがこよなく愛するオールドSF…不朽の名作を愛するのは作者も同じ? 表題作は切なさ重視のソラリスオマージュ。映画鑑賞後の、切なさ不足(原作比)へのシンの嘆きと「良い文化は残る」というルキヤの示唆的感想は、この作品の解説みたいです。遠隔の希求と不滅の霊魂を付与することで、ロマンスと見せて実存を問う、原典の本質を押さえているのが優。『ふたりぼっち…』は、永遠の呪いが火によって解かれ永遠の愛へと止揚する、ファンタジーの魅力に溢れた美しい物語です。一方、他人の好意を吐く『蛙の王子様』の呪いは、健全な自己愛でこそ解かれると思うんだけど…「美女と野獣」でピンぼけしたかな(☆3.5)。
三編とも孤独の描き方が上手いです。蛙〜は少し色が違いますが。三編ともに共通してるのは孤独と中身と入れ物のどちらを愛するか、ということでしょうか。中身は違うけど見た目は同じだったら愛せるか?中身は同じだけど見た目が異なったら?「魂だけでは不足かい」、最高のセリフです。けれど自分なら絶対に許しません。後ろめたさはあるけれど(だってキューブで代替してたし)、本物のルキヤのことを死ぬまで恨んじゃいそう。 いずれにせよ、めちゃくちゃ良い短編集でした。 (投稿名:ちさよ)
最後の話が…すごく…よかった……あの…あー…好き…語彙力…はー…語彙力が消え…ひん…消えるくらいよかっ…うう…ウルトラハッピーエンドかと言われると違う。彼らの今後を考えると、頭の中空っぽになるほど幸せー!!とはならんやろ、とはなる。気持ちと情緒を練って星空で出来た羊羹みたいなBL。流れ星みたいに、軌跡を残して消えて、それすら消えちゃう感じ。語彙力消えた後にはポエミーになれる。素晴らしいラブでした。
悲しい。悲し過ぎて…。心が元気な時じゃないと読むのキツイ。身近に死が近い人は読まない方がいい。心が疲れてる時は読まない方がいい。ファンタジーで切ない話です。短いながらにコレだけの内容が描けるのは素晴らしい作者さんだと思うけど表題作のシンの立場になると辛かったです。惑星(世界)に自分独りってだけで無理。
短編集、3作品。表題作が抜群に良かった。読後感が、切ないのだけど満たされてる感じ。表紙の絵と帯の「365日前の君に会えたら」が深いです。おススメです。
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帯や前評判に煽られちゃって、そこまでじゃないかもなぁなんて思いながら読みましたが、表題作はよかったですね!SFがテーマのBLって、バランスやストーリーその他全てがすっっごく難しくて陳腐になりがちなもので、どうしても一歩引いて読んじゃうんですが、本作はそれでもふと考えさせるものがありました。「魂だけでは不足かい」ってちょっと衝撃で、自分がこの言葉を受け取ったらたまらないです。身体もあって魂もあって、…でもね。読後このタイトルと帯をもう一度見ると、読む前とは全然違う印象を受けます。切なBLお好きな方はぜひ。