レビュー一覧

独特な絵と世界観。絵の感じからなのか、常に何か嫌なことが起こるんじゃないかという不穏な空気感が漂っていて、先が気になる作品。

恐ろしい、そして救いようのない話。特に印象に残ったのは、夜中に目が覚めた時のような、家の中の暗闇の表現。あの暗闇の中には絶望があると思う。そして作者はその闇を抱えているのが分かる。ヤバイです。この話を読むと闇に取り込まれそうになる。　ストーリーで分からなかったところ:: 　　横田を拷問し殺した男達は誰に雇われたのか？なぜ横田だけを殺してハルちゃんや大木、もう一人をさらわなかったのか？（ハルちゃんは捕まった描写があるが、あれは彼の狂気の中の妄想の中の出来事の可能性が大きい）死刑になったのはハルちゃんなのか？妹を殺した先輩はどうなったのか？　　

好き嫌いが別れると思う。緻密に書き込んだ絵はうまいけど、登場人物の区別がつかない。時折挟み込みまれるエピソードも夢なのか現実なのかわからない。最後、主人公は死んでしまって初老の保護司（？）が見ている自転車の男は幻影なのか。はっきり言えるのは、話の展開に救いやカタルシスを求める人には不向きだということ。

絵が汚くて人物の識別が難しい話が怖くて１巻でみるのをやめました。

個人の好き嫌いが分かれる。絵が重くて、怖いかんじだけど、リアリティがある。

怖いけど何かシュールで現実的だなと。とにかく見てみて損はない話だとおもいます！