レビュー一覧

学園ミステリーです。イラストが綺麗で、衝動的にジャケ買いしちゃいましたが当たりでした。まず受けの瑛都が自分の好みどストライク。美形なのに内面は等身大の16歳で、女の子っぼくなく、いざという時には戦ったり抗ったり自分の意思を言葉に出来る子。同級生と友情を育みつつライバルとして切磋琢磨し、自分の将来に悩み、演劇の才能を伸ばしていく。攻めは口が悪い一匹狼系ですが、その理由が自分の想定の斜め上をいってて意表を突かれました。受けのピンチに攻めが現れるのにもしっかり科学的根拠があり、ちょっとストーカーと紙一重ですが頼りになります。冬休みに距離が近づくのが良かったし、攻めがヘタレな分、受けが、おれと恋しませんかと口説くセリフにニヤニヤしてしまいました。話の所々に攻めの嫉妬や執着エピソードがあり、攻めの受けに対する重いくらいの溺愛ぶりも良かったです。おススメです。

俺様攻めと美人受け最高です。でも最後しかエッチシーンがなかったから凄く残念。絵は上手いので妄想出来ました。やっぱり絵は大事。

タイトルからは壮大でシリアスなイメージですが、全寮制の男子校を舞台にした割と爽やかなストーリー。円陣闇丸さんの麗しいイラスト付きで嬉しかったです。（ちょっと作風が変わりましたね）富裕層子弟が集まった学園ものにありがちなスクールカーストや性的に乱れた問題児（らしき上級生はチラッと出てきますが）特殊な文化なども無いので、どちらかというとBL初心者さん向けかもしれません。エリート校ながら政財医と芸術芸能コースに分かれているというのがユニーク。芸術はともかく芸能はエリートから離れた世界に位置する気がしますが…。高等部から編入してきた主人公の瑛都はハーフの美人女優の母譲りの美貌で華やかな見た目と違って、とても素直で堅実な良い子。そのルームメイトとなる志季は理事長の孫でこれまた大人びた美しい少年で、最初こそ「なぜ来た？」「荷物をまとめて帰れ！」と瑛都に冷たい態度をとりますが、だんだんと瑛都を支え守ってくれるように。父親の事業が失敗し、帰る家を失った瑛都を招きクリスマスを一緒に過ごすところがとても微笑ましくロマンチックでした。両片想いは確実だし森の家に二人っきりとなれば、そりゃココで最後まで行くでしょ！と腐った大人の私は期待していましたが、あくまでお互いに対する気持ちを深め合うプラトニックな日々。後に“天使の木“と“天使の仮面“の秘密も明かされますが（ハッキングまで出来る高い能力を持った志季は誰が生徒たちの吊るした短冊を読んでいたのかモニターしてなかったんだろうか）脇役の同級生たちも含めて、それぞれの抱えている内面の暗い部分が明らかになっていくのは良かったです。ただ志季のある特殊な能力までは必要だったのかなあ？あと松本くんと再会するのは良いのですが告白まではいらなーい。そこらがやや詰め込みすぎな印象を受けました。二人のHは最後の最後。高校1年生のくせに1ダースも消費し（若さゆえ？）「俺の天使はこっちの具合も最高」なんてオヤジ顔負けのセリフ…けしからんです。脇キャラが丁寧に描かれていたのはスピンオフも視野に入れてでしょうか？晴臣X眞秀あるいは榊X水川、いやいやひょっとして大河内X千景…は無いかな？

このページ数でも全く退屈しなく楽しめました。しかし両想いなのに皆さん言うように中々結ばれなく、昔の友達が不穏な想いを抱えたまま終わっている気がしてそこが心残りでした。

限りなく★４に近い３で。タイトルからしてダーク系を想像してましたが、なんとなんと。読み手の裏をかくピュアで可愛らしいけどミステリー要素もありの素敵なお話でした。続きがあれば読んでみたいです。まぁ、松本くんとの再会は次作への伏線でなければいらないかなぁ。

円陣先生のイラスト素敵！冒頭から、早めにエッチ展開になるかと思いきや、意外と最後まで引っ張られました。脇キャラが輝いてますね！でも1番お気に入りは松本くんです。最後に全部持ってかれました（笑）

タイトルやイラストから勝手に想像していたイメージと全然違ってました。傲慢なタイプの攻めかと思いきや、意外に正義感の強い高校生で…(笑)。途中からモヤモヤさせられていた部分が攻めの告白ですっきりして、成る程と納得しました。

面白かったです。最後ちょっと異能っぽくなったので、それがいいのか悪いのか判断が難しいところですが。画家さんの描く攻くんはとても格好いいのですが、受くんのあまりの天然ぶりに「こんな格好いいのに可哀想・・・」と思ってしまいました（笑）

ハラハラしつつ、可愛い子にきゅんとなって、いろいろな設定がちょっともったいないくらいあっさりスルーされながら、楽しく読めました。絵もいいし、感情の表現が豊かで、のめり込んで読みました。

高校生ものは苦手だけど、好きな作家と絵師さんの組み合わせなので買いました。特に表紙が素敵!本のタイトルではどろどろやダークさを想像するけれど、わりときゅんきゅんでぴゅあぴゅあ。ラストは爽やかです。友人が受けを表現する「ユニコーンの皮をかぶったバンビ」は秀逸で笑いました。演劇物が好きなので、やや唐突な設定もOK。出てきた友人たちのキャラも好ましく、この子たちがどう成長していくのか続きが読みたくなります。攻めの小さい時のエピソードとか番外編で出たら嬉しいな。