レビュー一覧

ヒーロー、意地っ張りというよりも、父王の過ちに対する反面教師の教訓が強すぎて、王太子とあろうと、あまりにも自分の感情を圧し殺し過ぎて、感情的になることを嫌悪するほどに、なってしまった哀れな男性。だから、ヒロインのことが好き過ぎて唯一自分の感情を揺さぶるヒロインに対して苛立ちを隠せず、しかも、ヒロインの父との確執のせいで余計にヒロインを好きだと認める訳にはいかないヒーロー。そして、親世代の確執の原因を知らない二人は、親たちの確執と政治的なことに翻弄されて、互いに恋心を傷つけ合いながら、婚約者として過ごす。そんな二人にさらなる政治的な策略で、違う女性と恋仲を装う羽目になったヒーロー。ヒロインを妬かせて悦にはいるという幼稚なことをするけれど、それが本心を悟らせることになり、婚約破棄というトラップを仕掛けることになり、さらには、ヒーローの演技に情が入ってたことで、恋愛の情じゃなくても、親愛の情が湧いてたことで、周りに不信感を持たれ、トラップが本物にされてしまう。そのせいで、ヒロインは究極の策略としてヒーローを犯し、逃げてしまう。ヒロインに逃げられて余計に自分の気持ちが強く自覚出来たヒーローは、ヒロインを探す。そして、関係修復を願うが、そこは、似たような物語のヒロインと違うこの作品のヒロインの魅力で、頑なにヒーローを拒絶。ヒーローが究極の誓いをしても、すぐには、絆されず今後のヒーローの行動次第では、離れると宣言。文字通り過去の行いを償いながら、素直に言葉にしたり、行動しようとヒーローも足掻く。でも、まだまだ過去のようにヒロインに対する甘えが抜けてなくて、そのせいでヒロインが危機に。色んな危機を迎えながらも、少しずつ関係を修復していく二人。体の関係を持っても簡単には修復出来ないところが、ヒロインの魅力であり、芯を持っている強くも脆いヒロインの素晴らしい女性としての姿に魅せられる。ヒスカルもので閨事で、ヒーローをリード出来る、ヒーローを翻弄できるヒロイン像ってなかなかないので、対等に思えて恋愛物語として読み応えがありました。この国って問題だらけだなあというのが感想。王太子自ら敵を罠に嵌めるためにスパイをするはめになるし、そのせいで、ヒロインはじめ、ライバル令嬢の恋心さえも、翻弄されることになるなんて、王様は無能にしかみえない。王様の過去の過ちが全ての原因

こういう展開もあるんですね！めっちゃ面白かったです。

評価の高さにつられて読んだんですが、私には合いませんでした。王太子が度を超えた意地っぱりな上に人の気持ちとか考えられないアホにしか見えなくて。｢ホントは優しい人なんだよ｣とか言われても、やっていいことと悪いことの区別はつけろよ！って思うし、長いこと意地張り続けてて｢ちゃんと喋らんかい！！｣って思うこともしばしば。いっそ手遅れになった方が良いんじゃないかと何度も思いました。ヒロインかわいそう…彼女になら、もっと素敵な人いっぱい見つかりそうなのにな。でもその分、ヒロインの父がカッコ良かったです！

始まりが始まりだけに、もっとドロドロするのかと思えば、ヘタレかよっ！ 甘酸っぱいにも程があるわっ！ と途中で叫びそうでした。　あんだけ、ヤッといて、キュンキュンさせるとは作者様の腕がハンパねぇ…　以上です。

ヒーローもヒロインもこじらせすぎててちょっと・・・テンポ悪いかなと思います。前半部分で終了でもいいくらいに思いました。

両思いな婚約者同志なのに、王子様のプライドがあるあまりすれ違ってばかりで、王家の為に反勢力を炙り出すため主人公のライバルの令嬢と恋仲の様に見せかけ主人公に嘘の婚約破棄を言い渡す。芝居とは知らない主人公は王子様が本当に自分と別れたいと思い、王子様の前から消えてしまう。慌てた王子様が探し出すがプライドが邪魔してますますすれ違ってしまう。

1巻は後半からつまらなく感じました。 この作品はサンプルで読めるところまでがピーク。 特に1巻の最後の方は2巻への布石だと思いますが退屈。 2巻は購入したことを後悔しました。 王太子のア　ルを　　　で開発とか、道具プレイとか、吐き気がした。安物のアダルトビデオみたい。決して安くはない金額なので、本当に残念。 返金して欲しい。電子書籍でなければ、古本屋に即売るレベル。手元に置いておくのが恥ずかしい。あと、1巻で完結でいいと思う。これ、コミカライズされているけど、まさか2巻もコミカライズするつもり？　相当グロいと思うけど。

コミックスを長々待つよりと思ってこちらを購入しましたが・・・はっきり言わせてもらえば「めんどくせぇ〜」という感想だけでした。内容が浅くてとにかくめんどくさいです。文体も読むのに苦労するというか疲れてくると言うか、要はこなれていないし。

コミックス版が面白かったので小説を購入したのですが、文章表現・ことばじりがどうにも馴染みません。オリジナルは小説なのでしょうから、本家のこちらが面白い筈なのですが･･･。だめですね、非常に癖のある文章で合いません。話に引き込まれるのではなく躓いて上滑りし、感情移入できません。文章の好みや合う合わないは個人の問題で致し方ない。とはいえ一冊の価格をコミックス版と比べると、やはり失敗したなぁというのが本音。

漫画の１巻を読んで続きが気になり、こちらに来ました。リュシリュールの冷たい態度にどんな深い理由があるのかと思ったら、もうクソ過ぎてクソ過ぎて、マジでなんなのコイツ。こんなしょーもない男に弄ばれたリーリエが気の毒すぎる。『アニエスに対して素直になれない気持ちをリーリエに見出そうとしていた』ってナニソレ？　うっとりした目で「私の思い人は、リーリエ、そなたただ一人だけだ」とまで言っておいて、実はアニエスが一番好きでしたー！　とか言われても全然納得できません。しかも、アニエスが好き過ぎて素直になれないからって、本人に向かって嫌いとか可愛くないとか言う必要ある？　いつまで中二病引きずってんだよ。全然理解できない。 理解できないといえば最初にリュシリュールがアニエスに婚約破棄を宣言しに行ったのも、侯爵家に権力が集中するのを国王が嫌がったから、ってそんなの理由になる？　無理がありすぎ。そもそも侯爵家と伯爵家が政敵になりうるはずがないと思うのだけれど…｡伯爵家の娘が王太子妃候補で、あとから侯爵家が割り込んできたならともかく、こういう世界の身分の違いって絶対じゃないの？　アニエスも気が強すぎて可愛げがまるでない。好きになれない…。　文体も苦手。「…すれば」という言い回しが非常に独特で、その度に引っ掛かって内容が頭に入ってこない…。１巻で充分です。