レビュー一覧

新刊と思って読んでいたものの「なんだか古さを感じる…」と思ってたら2004年の作品だったのですね。主人公の恭巳（名前は“やすみ“で良いんでしょうか？人名は念のため最初くらいはルビ振って欲しい…）は真面目で健気で可愛いのですが、攻めの小山内がやり手なんだか迂闊なんだか。経済誌に紹介されるくらいの大企業ジュニアなんだったら、大学キャンパスで目立つスーツなんて着ずに普通の大学生っぽい目立たない格好をしてればいいのにとか、恭巳が自分に好意を持ってると知るや恋人関係になって契約書にサインさせようと画策するとか何だかな〜。恭巳の隣の部屋を確保して入り込んだりは良いのですが、給料日に部下に給料と財布を引ったくらせるとかそれは犯罪じゃないか。しかも抵抗した恭巳が怪我をしたからって激怒して、部下を首にしろとかってオマエが命令したんだろ？って感じです。あと当て馬ポジションである教授が良い人なのか腹黒いのか中途半端で、酔った恭巳を自宅に連れ込んだり（利益ではなく恭巳自身を手元に置くため）貴重な研究成果の権利を放棄させようとしたり結構キモかったです。

あとがきにも記されてますが、結構古い作品とのこと。王道の俺様攻めと純粋受け。数百億の研究も絡んでて、もっと切なくなるのかと期待してました。攻めが受けに取り入るために使った手段を思うと、この先、恭己が幸せになれる気がしない。犯罪ですから。もっと攻めが心の痛みを感じるシーンが欲しかった。簡単に恭己の愛も研究も手に入れてしまったように感じる。教授のほうが幸せになれるよ。

ちょっと強引な攻め様ですが包容力あってドキドキした

タイトルで結果わかったけど、面白かった。騙されながら惹かれて尽くす受け、騙しながら惹かれて翻弄される攻め。負けっぱなしなのか？受け！と思いきや、、、でれでれの溺愛で良かったです。