レビュー一覧

獣人読まないのでスルーしてたんですが、全然違いましたね！メルヘンBLじゃないですか！あー、好き。可愛くて切なくて癒される。何と言ってもこの狼さんの溺愛っぷりが素晴らしい！ほんっっとに愛してるのがビシバシ伝わって胸が苦しいほどです。ん？と思うところもないわけではないんですが、なんかもうそういう些末なことはどうでもいいやと思っちゃうのが作者様の作品らしいというか…いつも丸め込まれちゃう感じがします(笑)。

※完全な獣人ものではありませんお察しください。最後まで激甘々なファンタジーものです。時代設定背景や時系列が少し分かりにくい部分もありますが勢いで読めます。基本的に最初から最後までほのぼのとした絵本を思わせる作風なので、エチチを期待したい方には合わない可能性があります。まあ、直接描写はほとんどないのに2人の何気ない触れ合いや距離感に読み手はずっとムラムラしていましたが…サンプルの1話を読んでピンと来てしまった方は購入して損はしないはずです。

登場人物の美しさ、可愛らしさもさることながら、妖精や人魚、一角獣などメルヘンな世界の描写が繊細で秀逸です。一つ一つの植物や小さな動物たちの表情も豊かで、どこを見ても楽しめました。ページ数も多く、おまけ漫画も充実してました。狼男さんの気の長さに脱帽です。

とっても素敵な一冊でした。絵がお綺麗なので太郎や動物たちの可愛さもウルのイケメンぶりも溺愛中のデレぶりも森の美しさもダイレクトに伝わり楽しめました。

すごく可愛いお話でした。絵本みたいな。BL的要素はほぼ無いと言って良いかと思いますが、ほのぼの系がお好きな方には是非とも読んでいただきたいです。もっともっと続き読みたいです。

素晴らしい。何もかもが素晴らしい。もっと読んでいたかったな。

画力はある。ファンタジーの世界観も素敵。ただ、これだけの長編で溺愛のみで100年はつらい。甘さも、甘いだけじゃ感じなくなる。塩味すこおし、苦いのほんのり効かせてくださいませ。

童話BL…新しいな、と思って読んでみて正解でした…レビューの皆さまありがとうございます。赤ずきんちゃんモチーフでいろいろとファンタジーなのですが、ウルの狼verも人間verもかっこよく、背景などの世界観も丁寧に描かれていて眼福でした。契りを交わしたふたりのこれからをもっと見たい俗物的な気持ちと、"ふたりは末永く幸せに暮らしました。おしまい"な童話エンドでいいような気持ちと迷うけど、、、愛されてどんどん色気のでてくる太郎も見たいし、もっとかっこよくてかわいいウルに会いたいし、この世界にまた出会いたいのでやっぱり前者かな！とにかく素敵な作品に出会えて良かったです。

これは是非読んで頂きたい珠玉の作品。初めての作家さんでしたが、文句なしに面白かったです。最初は太郎ちゃんが地味だなあ…なんて思ってましたが、なんのなんの。愛らしく、純粋で健気。そうした内面が絵で表現されてます。とにかく画力が素晴らしい。神秘的なユニコーン、妖艶な人魚、母性を感じる精霊、雰囲気のある細々とした小物、何よりも狼男の外見の恐ろしさとおぞましささえ感じるメタモルフォーゼ。ひとコマひとコマをじっくり眺めても飽きることがありません。宗教画のようでもありました。食物連鎖の絵も良かった！お話の方も和洋折衷感のあるおとぎ話ですが、口減らしの為に幼い子供を生贄にする人間の残酷さも描かれていて、グリムを思わせるどこか怖さの混じった物になっています。でもウルと太郎ちゃんの関係は愛に満ち溢れ、だからこその哀しさもしっかり描かれています。何度も読み込みたくなる一冊でした。

作家さん借りです。良かったです。2020年の大騒ぎの中で、ぽわんふわふわの優しいお話が読めて温かな気持ちになりました。