レビュー一覧

大好きなパブリックスクールが舞台のオメガバース〜！と期待しながら読んだのですが、せっかくのパブリックスクールでの場面が少ない…冒頭の「ウサギ狩り」なんて理不尽な出来事はあるものの、屈指のエリート校でオメガとして・また言葉がよく出来ない日本人としての凛久の苦悩を描くにはちょっと物足りない。というか凛久は何歳だったんだろう？英国パブリックスクールのシニア（中高）は生徒は13歳〜18歳なので、最上級生であるジェラルドは18歳という設定でしょうが凛久はもしかして13〜14歳？「無邪気で幼い」「ヒートをまだ迎えてない」っていう事からも、せいぜい15歳ってところでしょうか？　そういう幼子にヒートが来たとはいえ避妊せずに妊娠させるのはいかがなものか（クリーム？を使う余裕はあってもゴムは使わない！）18歳に見合わぬオヤジっぽい攻めに加えて凛久が最中に初めての性体験ながら「いっぱい種をちょうだいいい…」「噛んで、ぼくを食べて」「きもちいいよう」と安っぽいポルノみたいな喘ぎを連発するのも萎えました（「らめえ〜」が無くって良かった　汗）そしていきなりの帰国・父親の死・出産と急展開はわかるのですが、なんで超名門のお貴族様がつがいを探し出すのに1年も掛かるんだ？イギリスに帰ってこない時点で「父親の会社が既に無い＆死亡」くらいあっという間にわかるし、身寄りのない中卒（もしかすると小卒）凛久が苦労してることは明確。のんびりバラを1輪ずつ届けてる場合じゃねえ！100本（3ヶ月以上）こっそりボロアパートに届ける気だったのか？ヒーローの登場がのんびりすぎるので、脇役の日下部一家が大活躍じゃないか。姉妹（？）みたいになった一花はともかく、ここまで面倒をみてくれる日下部いい人や！再会してからは一転溺愛甘々が続きますが、また「このいやらしい天使め」「孕め〜」とか言ってるオヤジ入った攻めと「やらあ…きもち、いい、いい」「おっきいい〜」とB級ポルノ受け。しつこいようですが、キミ達（多分カレッジ在学の）未成年すねかじり坊っちゃまと17〜18歳の少年ですよね？孕ませるのは自分が社会的に一人前になってからにしようよ…せっかくの萌え設定なのに、最後まで何かと残念でした。

パブリックスクールでの運命の出会いから、別れ再会までのストーリー。もう少しパブリックスクールでの話が欲しかった。大体お決まりのストーリーだよなぁ〜と読みつつウルウル。あかん！周りの人がいい人過ぎる！でも、遅れて登場のスパダリ攻めは、出来過ぎてるけど、イマイチ受けの状況や心情を見てないようで、これから苦労しそうだな！と変に心配になる。うーん、これ48時間でも良かったような、、、たぶん読み返さない、

あれ？山場はどこ？というくらいサラ〜っと読めてしまうストーリー展開でした。攻めは由緒あるお家の跡取りなのに親の介入はないです。あと、攻めはスパダリ設定なんだろうけど、受けの気持ち考えてないとこあるし、受けも嫉妬深くて思い込みの激しいタイプみたいだし、この先、大丈夫かなと思いました。

パブリックスクールオメガバースでしたが、下級生オメガのウサギ狩りぐらいしかパブリックスクール感はないかな…と。早々に上級生スパダリアルファに番認定されて甘々に囲われていたっていうかんじですので、パブリックスクール特有のネチネチした陰湿さがあまりなかったです。

ストーリーが普通に想像通りに進みます。

どろどろした感じが無く、ほんわかした感じがとても良かったです。最後がハッピーエンドなのが良かったです。

父親の死と、恋人の婚約報道というショックが重なった割には周囲に恵まれた為にそこまでの苦労も苦悩も無かったように思います。ジェラルドが最初に見せた執着も後半薄くなってしまっています。ストレス無く読めて、最後はほのぼのハッピーエンドですが、もう少し凛久の苦労したエピソードや、凛久が突然退学した後のジェラルドの心情の部分が読みたかったです。全体を通しては面白くてすぐに読了出来ました。

作者様初のオメガバースとのこと。よかったんですが唯一の肉親である父親が病気との知らせに一人帰国するつがいに連絡先も渡さず放置する攻ってどうなんだろう。連絡が取れなくなってから探しにくるも出産には気づかないって、どう調べたの？とかが気になってしまい、せっかくのハッピーエンドを味わえませんでした。まぁあの鷹揚さが貴族様なのかもだけど。

一言で言うと｢甘々｣ 王子様が甘いセリフをこれでもか！と囁いてる作品。理想の王子様がいます。甘々なセリフに酔いたい時に読み返すと思います。そして出てくる人々がいい人ばかり、安心して読めます。

最初から最後まで甘々で、ちょっとしたトラブルもまわりの人に恵まれて解決ハッピーエンドでした。作者さんの英国紳士ものは結構好きなのですが、爵位も継いでいない十代にどれだけの力が有るのでしょうか？これは年齢設定間違えたとしか思えません。