レビュー一覧

☆4.5。前作良かったので待ってました。本当に眩し過ぎる太陽のような大型ワンコでしたね。宗一はクールというよりは感情をあまり表に出さない厭世的な暗さのあるタイプ。まさに陰と陽な二人なんですが、実は二人とも家庭に恵まれなかった過去があって、それがちょっと大げさなエピソードになってるかなぁ。暗～く展開して最後には明るくハピエン、というタイプの話がお好きな作家さんなのかも。それにしても今作はがっちりハマったわけではないにもかかわらずいつの間にかまた泣かされていてびっくりしました。過剰になるギリギリの丁寧さをつく上手さがあると思います。

これはもうBLと言っていいのか……もうloveの範疇超えてる気がします、いやー最高。読む前から面白いんだろうなと確信して読んだら予想をはるかに超えて素晴らしかったです。ページ数も多くて満足感も凄い。そして絵が美しい、人物の表情が良すぎる……ミステリアスで快活な青年を拾った主人公が次第に心を開いていくんですが、色々山あり谷ありで終始ワクワクしました！主人公にも相手の子にも幸せになって欲しいと心から願うくらい素敵なお話でした。

サンプルの絵が好みだったので、かりてみました。絵が本当にいい！主人公がめちゃかわいかったです！

ダメダメワンコがコミュ障に拾われて甘やかされてラブラブあまあま生活するだけのお話だと正直ナメてました(この手のお話しは好きなんです)。しっかり読み込めるストーリーで、ページ数もたっぷりなので読み応えがあります。丁寧にお話が進んでいくので読んでいて面白い。幼少期に影がある2人でグッと胸が苦しくなる場面もあるけど、読み終わりは爽快な気分です。チビ楽が可愛すぎるー。

すごくよかった。途中うるっときた。幸せになって欲しいな。

明るい笑顔の表紙と、楽しそうな帯コピーに惹かれて本屋で衝動買い。帯の雰囲気からてっきりラブコメかと…う～ん全然違ってました。それは勝手な想像だから別にいいんだけど。二人の過去のトラウマ場面が大仰で…罵声が定型文のようで陳腐に思えてしまい、二人で一緒に明るい未来へ、という流れに気持ちが乗っていけませんでした。ガクの「どうしたら側にいられる？どうしたら普通になれる？」という自問から、絵を描こう！に向かう感情がもっと掘り下げられていたら、私は多分そこが一番好きで読みたかった所になったかも。ギャグもはさみながら明るい作風に思えるのに全体的に意外なほどウェットで、この作者さまはそういう感傷的な流れを好むのだなと。思いました。個人的にちょっと合わなかったな。

これはっっ…。高評価だったし、絵柄もきれいだったので読んでみましたが。ひとことで言って残念。中身がほとんどないというか、主人公（受）が理屈をこねまわしてる`だけ’の２５０ページ。いろいろ密に描きこまれてはいますが、なにも刺さってこないエピーソードばかりで、これで700Ｐはお高い…。迷う人は止めた方が良いと思います。

暗そうな話で好きずき。始めが幼少期の回想シーンのマンガは面白くないものが多く、期待してない。絵はきれいだがもう少し瞳をしっかりかいてほしい。うろうろとしたこの手の絵柄は、エロシーンだとクオリティが下がる。

え、めっちゃ良い話でした、、。BLというよりヒューマンドラマを観た気分。「一生一人で生きていくつもり」設定の主人公ってたまに見かけますが、今作の主人公宗一は、本当に一人で生きていて、そうなった理由も可哀想だなと思いつつ納得出来たので読んでて凄く説得力がありました。楽は能天気そうに見えても子供の頃から悩んでいて、変われずにいる自分のせいで好きな人を傷付けていると思う心理が自然でした。複雑そうな話なのに、すれ違う理由や出会ってからの感情の変化が自然ですんなり読めました、いやのめり込みました。でも宗一が素直に自分の感情に向き合えたからこそのハッピーエンドですね、良かった！楽の祖父母や友人のおじさんたちも雰囲気良かったです！あと最後の「入りたい」って台詞は場の空気に合っていて、エロで無く感動でグッときました。

よくある流れの話なんですが、読んでいくうちにハマります。そして読後は雨上がりの晴れ空のような気分になります。ひょんな事から住みついたワンコとリーマンが小さなボタンのかけ間違えからぐちゃぐちゃになり、一つ一つ絡まったものを解いていき最後はハピエンです。