レビュー一覧

異世界トリップもの。高校生のナギが近代日本からいきなり精霊が存在する異世界へ放り出されるものの、ハーバリストである英国人の母から教わった知識で、薬師として生き孤独な王弟殿下の心と身体を癒し、ひいては国全体を救うことになるというバリバリのファンタジーです。ハーブや漢方、民間療法などがあちこちに登場するので、読んでいて癒されるというか、私も美味しいハーブティを飲みながらナギに手をモミモミしてもらいたい… 王弟殿下であるグウィンとは最初からラブラブ両想いが明らかなので、二人のやりとりはひたすら甘いです。ナギは素直かつ控えめでものすごく良い子なのですが、嫉妬から足を引っ張る薬師、ナギに邪な想いを寄せる当て馬、グウィンの周囲の邪魔者（忠誠心のあまりナギを遠ざけようとする家臣とか）などが誰一人おらず、ナギが人間からも精霊からも竜からもひたすら愛されまくっている。私は溺愛ラブも好きですが、ちょっとしたスパイス（切なさ）を求めてしまうタイプなので「ちょっと上手く行き過ぎだろ？」と感じる部分もありました。またナギが異世界に飛ばされた際に、母親が「そういう事が起きてしまう」というのを知っていたような描写があるし「魔女みたい」だともあったので、母親の血筋がオルレウィンと何らかの繋がりがあったとか、実は母親自身がオルレウィンから近代世界に“迷い込み“してしまった元薬師だったのかと想像していたのですが、そこについては何の記述も無かったので少々残念でした。

丁寧な生活を送る精霊の愛し子のナギと死の精霊に愛された王弟殿下。迷い子として日本から精霊がいる世界に来てしまい、ハーバリストの母を手伝いながら身に付けたハーブの知識で薬師として働くナギ。穏やかで優しいナギに身も心も癒される孤独な王弟殿下が諦めていた愛する者。穏やかな空気にハーブの癒しと死に対する恐怖する者のバランスが良くとても好みの作品です。

異世界転移ものでした。冷静に考えると、転移したとき主人公はある意味スーパー高校生・・・・すごいな。基本デレ甘路線だと思います。

穏やかで甘々なお話でした。攻めは落ち着いた大人の人という感じですが、独特な力を持つゆえ孤独です。受けは思慮深く思いやりがありますが、異世界転生者のためやっぱりどこか孤独。2人がくっついて幸せになってよかったです。まだまだたくさんのおもしろそうな設定があるのでぜひ続編を読みたいです。

最近、陰謀渦巻く人間関係とか、飛び交う怒号罵声といったアドレナリンを刺激する作品がしんどくなっていたところに、この作品は暖かく染み込む感じがしました。王弟グウィンへの偏見と忌諱を口にする同僚や兵士もいますが、主人公二人の揺るぎない穏やかさん設定の前では全て一過性で、かえって二人の心を深くリンクさせる要因にしかならないのが徹底してます。それにしてもナギの作るハーブティーは美味しそうで、かなり精神がささくれてる私にも一杯ください、と言いたくなりましたし、冷え性の足をマッサージして欲しくてたまりませんでした。

異世界物によくあるチート系主人公ですが、穏やかで表向きほのぼのな二人がかわいいし、見てて飽きない。ただ、一冊にまとめるにはページ数が足りない感があった。正直、攻めが普段は後ろ向きな感じで強く出ないが、夜はわがままという、美味しいところを2冊にして、伝えて欲しかった感はある。個人的にはたまに読みたくなるふわふわカップル。

何事も前向きに頑張る受けさんと溺愛する攻め様。読んで楽しかったです。シリーズでもう少し続きを読みたいです。続編書いて欲しいなぁ。

優しいお話でした。これから２人がどうなるのか続きがみたいです。

やわらかい気持ちになる本でした。続きができそうな終わり方だったので続編が見たいです。 私もナギのマッサージを受けたい！

異世界転生ってその直後からのストーリーが面白いのですが、このお話はその4年後から。頑張りやキツいことは割愛されていますが、暖かいストーリーで癒されます。サラッと進むのであれあそこは？っていうところも少しありますが、大事な感情部分を中心に丁寧に書かれています。挿絵が表情や動きが硬くあんまり好みではなかったです。