レビュー一覧

『家政婦の娘』に出ていたロバートがヒーローの作品です。ただ前作までのキャラは出てこないので、特に他の作品は読んでいなくても今作を読む上では問題はありません。話の内容ですが、ヒーロー、ロバートが母を守り父を倒す話がメインで、ヒロインとの恋愛話は薄口です。ヒロインとの関係も恋人というよりは同志、という感じで、こういう異性間の関係は個人的には好きですが、ハーレクインとしては珍しいかな、と思いました。後半のヒロインの芝居は、そもそも言葉の訛りでバレるのでは、と思いましたが、多分ヒロインはロマンス小説でクイーンズイングリッシュを学んだんだろう、と脳内補完して読んでみました。赤ちゃんの出番が大してないことや、ロバートが過去のトラウマから女性に触れられるのを嫌がる設定がセックスシーンでしか生かされていない所とか、ここをもう少し、と思う点はいくつかあったのですが、全体的には面白かったです。

ヒーローの感情を表に出さない性格は私と似てます。父親も彼の父親ほどではありませんがあまり良い父親ではないところも似てるので共感してしまいました。逆にヒロインはちょっと…まあこういう異性関係もあるという勉強になりました。話は全体を通してまあまあ面白かったです。