レビュー一覧

学生の頃に読んだ単行本「ピリオド」が好きで、同じ作者の方の作品ということで購入してみました。個人的には、先の作品と似た雰囲気の好みの作風で嬉しく感じました。淡い恋愛感情を隠しながら、ドタバタした展開を経て、二人の関係が深まるといった恋愛の話です。内容紹介に思わせぶりに引用されてある台詞に期待をすると、拍子抜けでしょう。大人な展開はほぼないです。だがそこがいい、と思います。内容には「あたる」視点の表題作と「虎」視点の短編、同作四コマ、主要人物を同じくした「野生の家」の外伝が含まれてます。水泳部を舞台にした学園ものと、最後は霊障が出てくるので少し不思議な話になっています。「虎」の話をもっと読みたかった。出てくる人がみんな、なんとなく仲が良くて、読んだ後にほっこりしました〜。

絵は綺麗で好きですし、ふんわりとファンタジーが入っている設定もお話全体も可愛くて好きです。でもこれからって時に終わっちゃってます。中途半端とも言える終わり方のせいで不完全燃焼感がはんぱないです。おまけじゃなくて２巻があれば☆5でも良かったんですが…

「野生の家」の外伝だというので借りましたが、怪しげな魚に付きまとわれる話は解決せず、これなら外伝じゃなくてただのほのぼの恋愛で終わらせてくれた方がよかったです。

ほのぼのラブ+ちょっと不思議ストーリー。少女漫画よりのBLでした。面白かったけど、虎の一族の設定が不明なままなので、ちょっと消化不良です。続編のおまけツきを読んでも同じで、起承転結の承までという感じ。他シリーズの野性の家を読むと分かるらしいけど、そちらに虎達は出るのかしら？まだ手が出せません。

絵もストーリーも初々しくて、もっとこの先の二人の絡みが読みたくなる、恋の始まりのさわり編、みたいでした。

評価が難しい…途中で終わっているから。ちなみにこれの続きが「おまけツき」のようで、それも読みましたが、それでも途中で終わっています。かなり昔のだからこれ以上は出ないのかな。ストーリー自体はとても面白いので、完結まで行けば多分私も☆５つけることになるんじゃないかと思うだけに残念。「普通じゃない」一族に生まれた虎と、中学の頃から虎に想いを寄せていたあたる、そして虎を狙う魚のもののけ。魚の仕掛ける不思議と格闘しながら、虎とあたるの関係も変化していくお話です。

不思議系が苦手でなければ楽しいです。ただ、シリーズを網羅しておいた方が、設定などの面で、これだけ読むよりも楽しめると思います。