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これはじわじわくるかもしれない。デリカシーがなく相手への言動にも自分が受ける仕打ちにも鈍感な伊勢島と、誰にでも優しく好かれる八雲のやり取りがコミカルながら、後半ぐわっと内面抉ってくるという。伊勢島の鈍感力は彼の頑丈さでもあったわけですが、「誰にとってもどうでもいいやつ」だった伊勢島が心から愛されて知る胸の高鳴りにはグッとくるものがありました。一方の八雲は空っぽの自分を突きつけられたわけですけど、それだけが彼の真実ではないんですよね。伊勢島の中の八雲もまた真実であり、それを知れた八雲にも喝采。描き下ろしにも幸せを感じるいい作品だったなと思います。
作者さんのファンでどれを読んでも好みにピタッとハマるんですが、今作もいいもの読んだなぁとほっこりしました。心情を語る言葉が的確なのにありきたりじゃなくてすごく心に染みます。ソノオさんの作品はどこかちょっと普通じゃない人が出てくることが多いんだけど、そういう人たちにものすごく優しい。どんな人にも癒される、カチッとはまる人がいる。その優しい視点がソノオさんの作品の良さで、癒される理由だと思う。今作にもすごく満足。最初はどうなることやらと思ったふたりが最後には思い合い、幸せな気持ちで読み終えました。終盤のヒロくんの涙が本当に素晴らしいです。
未散ソノオさん大好きなんだけど、主人公がダメ人間過ぎてちょっと萎える…。ダメ人間だからこそ終盤お互いを真に理解して感動するっていうのがストーリー上大事なのは分かってるんですが、それでも疑問に感じる部分の方が多い。作画はベッドシーンが丁寧になってた気がする。それ以外は相変わらず適当…は言いすぎですが、背景が本当に線画っぽいのばかりなので、それを気にしだすとメインキャラの作画以外は全部適当に見えてきちゃって…それが作風なのかもですが、せっかく素敵な絵を描かれるので勿体無いというか…もっと魅させてもらいたいっていつも感じます。今回キャラの絵は全体的に丁寧な方だと思います。ヒロくんは個人的に本当あり得ない系で色んな要素含め、ギリギリ嫌悪感無しで読める感じですが、八雲がめっちゃスパダリ要素高いので、もっとイケメン八雲を拝みたかったです。絵本の件、深層心理要素というか、ストーリーに深みを付けているんだとは思うんだけど、あんまり深みついてないというか、のめり込めず浅く感じてしまった…次作は先輩カップルの話かな?興味深いけど、これまた主人公がダメ人間過ぎてのめり込めないタイプになりそうで勝手に残念がってます。「ヤバイ!超良かった!!」となれず、好きな作家さんで期待してる分、残念感も募り…ストーリーや作画に継続的な物足りなさを感じ…作者ファンですが残念ながら星4よりの3です。
凄く良かったです。読み終わったあと、もう一回じっくり読見返してしまうくらい良かった。癒されました。ヒロ君のダメさ加減とか酷さに最初は笑えるのですが、職場の待遇など「あるある!」ってかんじで、途中からヒロ君のタフさが凄く魅力的に見えてくるのです。後半はほんとにウルッとキました。ほっこりとしてハッピーになれる、素敵な作品だと思います。八雲の愛情弁当もとっても美味しそう。それに胡座をかいて「これからもお願い」なんて言わないから、本当はヒロ君もちゃんと良い男。結婚願望無いですが、人生のパートナーが欲しくなりました。後半ヒロ君が職場の人に「その生き方羨ましいです」と言われて、「俺だってどうにかなったんだ。お前も自分でどうにかしろ」と言う台詞、カッコ良くって説得力あって大好きです。人を大事にする事を教えてくれるお話でした。
びっくり展開からのスタート。人の気持ちの機微がわからない伊勢島にはものすごく呆れましたが、確かに八雲の言うとおり、前向きだし素直。八雲の視点を通して、伊勢島の良さもじわりじわりと伝わってきて、最後には感情の揺れ動く様を見ることができ、こちらも揺さぶられました。プロポーズをするくらいなので体の関係も持つようになるのですが、いわゆるエロシーンというか、営んでいる様子はあっさりしたもので、そこにときめきはありませんでした。もったいない。エロがちゃんとエロかったら満点なんだけどな。八雲はイケメンでスパダリと言っていい男性だと思いますが、伊勢島とは割れ鍋に綴じ蓋カプだと思います。お幸せに!
毎回独特な雰囲気の作品で、驚かされます。今回は空気を読むとかが苦手な変わり者が、婚約者に捨てられてお前しかいないと長年の一番の親友にプロポーズするお話。コミュ障な彼を受け止めてあげた主人公も自身の闇と向き合って、2人とも前よりも幸福そうで嬉しい。面白かったです。
ジワジワ侵食してきて、最後にブワァーっと爆発する感じで…何言ってるかわかんないと思いますが読めば解ってもらえるハズ。「好き」という感情を哲学的に考えてみたら、こんな漫画になりました、的な。今期イチ推しの作品です!
割れ鍋に綴じ蓋っていうのはこの人達の事を言うんです。どちらも欠けてるけど(伊勢島は感性が死んでて、八雲は穴が空いてる)二人だとピッタリ納まる感じがほっこりさせられます。結構、難ありな伊勢島でしたけど、比較対象がエノキとエリンギだったのが笑えました。八雲の牽制の仕方もカッコ良かったです。あと、伊勢島の言う「経理は宇宙」は正論です。ピッタリの快感は真実です。この作家さんは自分の中で勝率60%ぐらいだけど、今回は読んで良かった。
尽くすスパダリが今作品も登場。絵では格好良さ一番かも。エロも実に甘々で、幸せそう。鈍感力を頑丈という表現にしていく流れは素晴らしい。「交通機関を選ぶみたい」とか、エリンギとエノキからの発覚とか、この作家らしい言葉選びのラッシュも好き。ただ今回は、ミトさんが余りにも唐突で、このミトさんきっかけでスパダリが穴に気づくというのがスンナリ入ってこなかった。次はミトさん双子があのタイラント兄弟みたいな感じで出るのかしら。こんなに濃いキャラなら、もしや既刊があるのだろうかと思った。
タフだなぁww 社会人として羨ましいくらい職場環境に鈍感で、ただ言葉の端に自分にそう言い聞かせて何かを諦めて消化してタフになったんじゃないかと思わせる切なさもあります。欠落しているものはあるけど、理系のファクトを積み重ねる感じなだけに嘘がなく、素直。お互いに補いあえる関係でよかった。
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これはじわじわくるかもしれない。デリカシーがなく相手への言動にも自分が受ける仕打ちにも鈍感な伊勢島と、誰にでも優しく好かれる八雲のやり取りがコミカルながら、後半ぐわっと内面抉ってくるという。伊勢島の鈍感力は彼の頑丈さでもあったわけですが、「誰にとってもどうでもいいやつ」だった伊勢島が心から愛されて知る胸の高鳴りにはグッとくるものがありました。一方の八雲は空っぽの自分を突きつけられたわけですけど、それだけが彼の真実ではないんですよね。伊勢島の中の八雲もまた真実であり、それを知れた八雲にも喝采。描き下ろしにも幸せを感じるいい作品だったなと思います。