レビュー一覧

現実には到底実在しないような破天荒な少年が主人公。内容もそんな主人公のキャラクターを作品全体に反映させたかのような構成で、現実離れした描写が随所に見られる。中学生の不良グループが昼間から街の食堂で当たり前のように酒を飲んでいて、その中学生達の風体もおよそ十代の少年とは思えず、金がない浮浪者が古着の学生服を貰って着ているとでも言った方が余程当て嵌まるような描かれ方。主人公が修行の為ある寺に押し込められるのだが、そこの寮に籠って即身仏になる為修行している高僧の修業期間が何と五千日。そんな十年以上もの間飲まず食わずではそもそも生きていられる筈ないし、普通に生活していたのでは修行にならないだろうと思うが、何もかもがこんなふうに現実を無視した設定になっていて、最後は刑務所を脱走してどこかに行ってしまった。所詮は漫画と言ってしまえばそうなんだが、正直今一つ感情移入できなかった。

本宮先生の作品にしては、打ちきりのせいなのか？中途半端な気がします。本宮先生の作品だからこそ評価は厳しめにしました。

本宮先生の作品な中で最高に魅力的な主人公なのに、何か事情があったなかな？中途半端なストーリーに思える。

戸塚塾！尋常じゃない腕白どころか獰猛な中学生！つけられた渾名はばくだん！ザ本宮ひろ志漫画って感じで最高です！