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レビュー一覧

漫画『窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション』

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総合評価
5点
4.6
(269)
5点 5 184
4点 4 63
3点 3 18
2点 2 3
1点 1 1

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2020-04-13
評価点
4
和南大好きさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
うぅ…ダメだ。作品としては☆5登場人物は☆1。どうしても恭一が受け入れられない。今が瀬がどうしてこの男にここまで執着するのか理解できない。いや、今が瀬だからこうなのか。人を好きになって好きで好きで堪らなくて、他の誰かを蹴落としても手に入れたくて、苦しくて、それでもその人しか見えない気持ちはわかる。偏愛とも執着ともとれるそれは、彼の中では唯一の純愛なのだろう。でも、恭一は?自分の都合よく流され続け、誰の気持ちも思いやれない。結局のところ自分が一番大事な最低野郎。だから、自分の居心地の良いほうへ流れて、身体の快楽なんてものを享受して溺れてしまう。その結果、自分が相手を傷付けてしまったと涙しているように見えても、その実、そういう風になってしまった自分を哀れんで泣いているんじゃないのか?所詮、こういう男は変われない。梟から俎上の…のくだりも筋書きとしては圧巻ながらも、恭一への胸糞悪さは私の中ではおさまらなかった。周りを深く傷付けた罪は重い。(特にたまきちゃん)しかし、この漫画はそういう歪んだ恋愛の話。今が瀬が感情を吐露するセリフやそれを受ける恭一の不気味なまでの言い回しがやはり圧巻!最後の最後まで気分を不安定にさせられたままの気味悪いエンド。狙い通りなら作者様に脱帽です。
2020-05-30
評価点
5
renaさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
こんなに心揺さぶられた作品はありません。何度もなんども読み返して登場人物たちの心境を考えました。ノンケの恭一とゲイの今ヶ瀬の切ない恋の物語が細かな心理描写で描かれている作品です。ノンケ側の心情がここまで丁寧に綴られているBLは他にはないと思います。私自身も両性愛者であり、女のコと人生を共に生きていく覚悟があるか、世間体を気にして男性と結婚する道を選ぶのか迷った時期がありましたが、最初から自分はゲイだとかバイセクシャルだと自覚して同性と付き合うのと、全くのノンケからいきなりゲイの世界に入っていくのはハードルが違いすぎると思います。他のレビューはアンチ恭一多めですが、私はその状況下でも精一杯今ヶ瀬の想いと向き合おうとした恭一のことを評価したいです。実写化はイメージが崩れそうでちょっと心配ですけど、やっぱ気になるので見に行きたいですね。
2020-04-10
評価点
5
ののさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
このシリーズ結局全部買ってしまいました。新作番外編「ハミングバード」も雑誌で読んでいたにもかかわらず。私にとっては神作品ですから☆5ですが、正直ハミングバードを雑誌で読んだ方は、新たに収録されたものはないみたいなので買わなくてもいいかもしれません。カラーイラストはサンプルにあるものだけでしたし。新作番外編は今ヶ瀬の高校時代のお話ですが、さすがに10年以上のブランクがあるため絵がかなり変わっていて、今ヶ瀬には見えない気もします。が、作者様がコメントされていたように恭一も見ていない今ヶ瀬の一面であり、貴重だなとしみじみ思います。
2020-04-16
評価点
5
ちはやさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
心揺さぶられる不朽の名作と認識していたもののあらすじやレビュー見て辛そうだからとずっと避けていました。今回オールインワンで配信されたのを知り思い切って読んでみましたがやはり凄かった。終始シリアスで重いゲイとノンケの恋愛ストーリーではあったけど、セリフや絵がコミカルな所もあり何日も尾を引くモヤモヤは無さそうと『窮鼠は』あたりまでは平常心で読むことができました。でも『梟』のドライブのシーンあたりからあまりの息苦しさに本を何度も閉じてしまうほどで『俎上の』の前半で今ヶ瀬のいない恭一の生活が悲しくて胸が締め付けられるように痛みました。再び2人が顔を合わせた場面でも辛かったりハラハラしたりで最後の最後までホッとすることが出来なかった。それでも番外編や書き下ろしで2人のその後の様子をちょっと知ることができたのでとりあえず安心できたかな。 本当に心揺さぶられた。あくまでも想像上ではあるけどゲイとノンケそれぞれの立場からみたリアルな心情がわかりやすく描かれていると思いました。流され侍だった恭一は後半随分と男前になってて、、それに対してややあざとい印象だった今ヶ瀬は後半恭一を失うことに怯えていてずっと不安定(そこが切なくて切なくて、、)。イメージがだいぶ変わっていきましたがその変化を自然に感じさせるセリフやモノローグが良かったのかな。女性との絡みも普通に出てくるし色々ザワザワしますが何度も読み返すと思います。実写化の公開間もなくだけど配役ヤバすぎ。
2020-07-05
評価点
5
amarinさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
軽い始まり方だったので油断して読んでいたら、引きずり込まれるはめに。こういうBLを読んだの初めてかもしれない。いわゆるお約束が通じない、一瞬も安心して読めない。登場人物の誰に添って読んでも苦しい。自分と相手の気持ちの大きさが違いすぎるのが苦しくてもうやめようと思うのに、会ってしまうと結局手放せない、そのリアルさ。恭一の性格がどうしてもダメというコメントが結構あるけど、これは好きになってしまうと思う。そしてすごくひきずることになる。そういう意味ではたしかにタチが悪い。読み終わって長い小説を読んだみたいにボーっとなった。翌日の仕事にさしさわりがありそうなので、読むなら週末がいいかも。
2020-06-27
評価点
5
優雅な俳優さん
Renta!で購入済み
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はじめてBLを読んで泣いた作品です。そして今でも読み返すたびに泣いちゃいます。BLはファンタジーって言うけど、これはリアル。恭一も今ヶ瀬も大概ウザいけど、実際そういうもんだと思う。進んで逃げて、理解して混乱して、幸せで恐怖で。自分だったら?って考えてしまうほどリアルで苦しい。ファンタジーのBL読んだ後は「2人がずっと幸せでありますように!」なんて思うんだけど、この作品の2人はきっとこの先もしんどいんだろうな、傷ついて揺らいで、でも「絆」で離れられなくて、そんな事を一生繰り返していくんだろうなと思う。ファンタジーとは違う意味で「2人が少しでも穏やかに長くいられますように・・・」と願います。
2020-05-23
評価点
5
えむなさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
すごい作品に出会っちゃった、、、、水城先生の作品の心理描写はどの作品も卓越してるんですが、究極なんじゃないでしょうか。時間が経つのを忘れてしまうほど一気に読んでしまって、でもまだ終わらないで下さい!て祈りながら読みました。面白かったです!
2021-03-25
評価点
5
ぽこさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
すごい漫画だった…。BLのセオリーを突き抜けた漫画だと思う。BL(女子)読者って、美しい絵画に嘆息するとか、檻の中の美しくも獰猛な獣を見つめて興奮と感動を味わうといった、あくまで「傍からの観客」というスタンス(だって同じ立場になれっこない)だと思うが、この物語ではいつのまにか登場人物に没入していた。読み進むうちに自分と恭一、あるいは自分と今ケ瀬との境界が消えていく。圧倒的なモノローグ・対話の量のせいか、途中で自分はこのセリフを「読んで」いるのか、自分が「感じ」「話して」いるのかわからなくなってくる。こんなの他のBLで感じたことない。いや、他ジャンルの作品でもなかなか感じることはない。それくらいセリフの一つ一つにリアルと説得力が詰まっている。私は女性でヘテロで、男性でゲイ(或いは同性に情欲を抱く人)である彼らと対極に居るのに、そしてその乖離こそを憧憬するのが私のBLの楽しみ方なのに、この作品の彼らは否応なしに彼らの胸の内に私を引きずり込み、ジェットコースターのような彼らの懊悩を私にも体験させる。恭一の逡巡、今ケ瀬の絶望と希望、そして恭一の覚悟を私自身の想いに同化させる。そして私ははたと気づく。これは人間の物語なのだ、と。対極とかでなく、人間対人間の物語だから、同じ人間である私も共感できるのだと。そこに気づかせたのはひとえに作者様の観察力、想像力、人間力に依ると思う。原作に指先まで痺れるくらいに感情移入しまくったので、映画も観た。ガラケーからスマホへ移行するほどの時間を経ても惹きつける魅力を、製作陣が実感したから実写化されたのだと思う。映画もとても素晴らしかった。でも漫画(原作)とは別物だった。私はこの漫画を読まなかったら映画は観なかったと思う。なぜなら私をこの作品に引きずり込んだのは、恭一の生々しいほどのモノローグだ。映画ではモノローグでなく、演じる大倉君の眼差し・表情で表現されていた。それもよかったけど、黒・白・グレー恭一の脳内会議は漫画でしか表現できないんだなぁと、あらためて漫画の面白さを実感した。ちなみに原作には、私がずっと男性同士のセックスについて抱いてきた疑問を、今ケ瀬がそのまんまセリフで言っていて、思わず息を呑んだ(425頁の「あんなとこに…」のくだり)。本当にこの作品は私のBL観を人生観へと向き直させてくれました、ぜひ読んでください。
2020-08-31
評価点
1
三神さん
Renta!で購入済み
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映画が放映されると聞いて買いました。サイトに属性が載ってないので、位置的に表紙の右の子受けかなって思い借りたところ、序盤その子が攻めをして、お、こっちかぁ、まぁ萌えると感じていたので読み進めたら攻め受け逆転。同軸リバが若干苦手な私にとって苦痛でした。苦手にならないリバもたまにあるんですけどこの作品はごめんなさいです。BL漫画で女性とのSEXシーンも評価を下げる一因です。大伴さん、女にだらしが無さすぎです。既婚の癖に女性との不倫の繰り返し。後腐れがないからって気持ち悪いです。今ケ瀬と付き合って?からも女性と関係を持ち。最後には今ケ瀬の気持ちも知らないで別れて、好きだって言われた女性会社員と付き合い、その子が事故にあい、入院中に、体を繋げる大伴と今ケ瀬。情後お前が言うなら別れるよと(何様?) 別れを告げなんか2人ハッピーエンド!で締められてるのですが、自分はイライラしてしまいました。刺さる人には刺さるのでしょうが、女性との情事、リバが苦手な人は避けるかネタバレを読んで購入して下さい。2冊同時収録なのでお得かと買って間違えでした。
2020-08-30
評価点
5
ねこたまさん
Renta!で購入済み
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スマホになる前の携帯で読んだ記憶が有りましたが、まさか今、映画化されるとはびっくりです。2009年に完結済み作品なのに、番外編が今年加筆されて載っていると知って、迷わず買ってしまいました(笑)作中の生活圏が近いので、その辺にこの二人が居るかも♪・・・なんてバカな妄想しつつ10年振りくらいにじっくり読んだら、やっぱりステキな作品でした。各話の題名も面白くて、俎上の鯉は二度跳ねる・・・を何かの格言とかかな?と思ってググりましたが、水城せとな先生の作品紹介しか見当たりませんでした。BL作品ですが、好きになればなるほど生まれる不安とか、揺れ動く気持ちに右往左往する様子は、BLの枠を超えてるなーと思いながら、何度も繰り返し読んでいます。