レビュー一覧

初期の頃の作品と思われますが、抒情性豊かで心に染みます。登場人物たちの心情が細やかで魅力的です。あらためて構図が素晴らしいと思いました。映画のようなカメラワークで描かれていて素敵です。

長編物も面白いが、短編物も少し違う魅力を発揮する萩尾望都先生。美しいストーリーと絵に引き込まれる快感がたまりません。

萩尾先生はポーの一族やトーマの心臓などの連載ものが有名だけど、短編もすばらしい。特に表題作のビアンカは、私は子供の頃読んで衝撃を受けました。どの作品も、漫画を描く人へのお手本になりそうな完成度です。

大好きだった萩尾先生の初期作品集。何度読んでもすてき。これとあと「小夜の縫う浴衣」とかも好きだった・・・

手塚治虫さんよりもさらに前の作品のよう。漫画の黎明期をみているような気がして興味深い。

初期の脂の乗っているいい作品ばかりです。知らない人は読んだ方がいい。

萩尾先生の初期名作短編集。ビアンカは作者も思い入れある作品らしい。一度どこかの出版社では却下されたものを他の雑誌にて掲載。何度も手を入れて丁寧に描いた作品らしい。美しく脆くはかない少女の世界を繊細に描いている名作。

子供の頃読んだ時少女と子犬がポーチで、が一番怖かった。他の子供と違う消されそうで。雪の子はBL黎明期の発端でしょうね。今や４０年前の少女漫画として。

萩尾望都先生は『ポーの一族』が一番好きですが、クラシックバレエのものとか、レイブラッドベリのSF作品なんかも好きです。まだお若い頃の画風が見られるのは貴重ですよね。