レビュー一覧

受の性格が男らしくてすごい好きです。設定はちょっとファンタジー入っちゃってるけど、これはこれでありだと思います。なにより、少女漫画のように相手が自分のことをどう思ってるんだろうというだけで話が進まないので楽しく読めました。人によって好き嫌いはあるかもしれませんが私は買って良かったと思える作品でした。

作者さんの商業デビュー作という事ですが、とても面白かったです。孤児でフリーターの主人公あきらが謎に包まれた黒いコートの男（クロコ）と出逢うのですが、このあきらの一人称で物語が進んでいくのですが、まるで海外のハードボイルドものみたいな口調。（こういう語り口が苦手な方もいるかもしれませんが、私は好きです）身寄りも金も学歴も何もない極々普通のルックスであるあきらが、実は真面目で懐深く漢気に溢れているのがイイ。対するクロコは「ビィ」だの「茅嶋」だの呼ばれていても、結局は本名も年齢も国籍も不明でニューハーフのクルミを窓口として殺人を含む危険な仕事を請け負っているという人物。ここの所はそのうち続編やスピンオフで少しずつでも明らかにしていって欲しいなとは思います。

お話としてはある意味、王道かと。孤独な殺し屋（攻め）と健気な堅気の少年（受け）。ご都合主義的な部分はまあファンタジーなんだし目を瞑れます。私が気になったのは、受けの一人称という文体ですね。表紙のイラストがどちらかというと品のある感じだったので、主人公のバリバリ今どきの若者言葉というのが少し生理的に引っかかるものがありました。それさえなければ星５つでしたね。受けはいわゆるか弱いタイプではなく、これまた今どきの子です(笑)施設育ちで苦労人だからか甘ったれた若者に対しても寛容。芯が強いんですね。けれども、しつこいようですが彼の一人称の文体がそうは思わせてくれない部分があり、残念でなりません。もう少し普通のしゃべり方だったらよかったのに。攻めの名前がクロコっていうのは（ニックネームです）、ある意味オチ的な使われ方をしていて面白いです。最後まで楽しく読めたし、後日談的な話もなかなか良かった。これからもっと化ける作家さんかも、と思わせてくれる作品です。

思い切り現実離れしてて面白い。

現実にはない（ほぼ絶対）設定でした。一般人が殺し屋と愛し合うって普通は無理。色々なトラブルに巻き込まれても変わらない受けがすごい。全く気にしないわけでは無いけど、それでも手を放す事をしない受けは素晴らしい。

キャンペーンだったので気軽に手に取りましたが面白かったです。攻めは全て謎のままですが、その辺りをちゃんと掘り下げられていたら、星5にしたと思います。

大好きで何度も読み返しています。お互い住む世界が違うとわかっていて、相手を大事にしているのが良いと思います。

海外翻訳モノんお様な雰囲気のある人物設定とストーリー運び、軽快で読みやすかったです。

みなさん書いているように、現実味のない設定なのですが…妙に面白く先が気になってサクサク読めちゃいました(笑)。受けが怖いもの知らずというか…あり得ないことに納得している感じ？期待していなかった分楽しめた(笑)。