レビュー一覧

ときに「底辺」と呼ばれるような人々の暮らしに、ひたむきさや、ずるさや、どうしようもないのに憎めなさを感じる作品、私はこれは人間讃歌の話だと思う。似た作品として、一見まったく違うジャンルのくらもちふさこさんの天然コケッコーを思い出しました。こちらは単なる思春期の恋愛を描いた少女漫画ではなく、背景に名もなき田舎のちょっと情けない大人、残念な大人、だけど結構周りにもいそうなタイプの人々が丹念に描かれています。どちらにも共通するのは、作者の愛。漫画の主人公だからといって、エリートでもないしヒーローでもない。でもだからこそ本当の人間らしさを感じられて実はそっちの方が読者は心が寄り添えたりする。小説のような滋味のある作品だと思いました。

他の作者があまり扱わない怒りや感動や情熱と無関係な貧困階層の人々の暮らしを、淡々と描いている。読んでいて楽しくなるような話ではないが、なんだか心に染みるものが所々にある。携帯やスマホが全く登場しないのでストーリーの舞台は半世紀も前の大阪下町なのかな。絵柄は独特の雰囲気があってなかなか良いのだが、線が多すぎてやや見にくい。

少し迷いましたが買って良かったです☆独特な雰囲気がとてもよく、不安な気持ちにさせられます。続刊楽しみにしています。

淡々とした世界観はいいのですが絵が見にくいです。

敗北感や悲壮感が漂いながらも辛うじて生きているような変に主張が激しくなくなんとなく人生に折り合いをつけている人々を淡々と描いていて他の作品にない独特の空気感を感じれる作品だと思いました。

読めばわかるタイプの漫画。合わない人には全くマッチしないと思いますがハマるとクセになる感じです。ただ、自分の好きなキャラやメインキャラじゃない人生も深掘りしていくので興味が湧かない場合は飛ばしてしまいます…。

いろんな居住者の人々の生き方と考え方が、濃く描かれているように感じられます。人間の世界って複雑だなと思いました。

貧困をはじめいわゆる底に生きる人を描いているやるせない状況でもとりあえず生きる希望はないが暗くならず、またやってくるどうしようもない明日もとりあえず生きる愛すべき漫画です

独特な雰囲気のストーリーと絵柄の作品でした