レビュー一覧

明るく書いているけれど、やるせない気持ちになり、読んでいると心がむしばまれるようでした。戦争はダメだと、感覚を麻痺させて人をダメにしていく事だと改めて思います。

すごいショッキングな作品ですが、これが戦争の現実です。

かわいい絵柄で戦争の悲惨さを描くアンバランスさ。「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─」に似ている。無視できないが、今は無理な気分。

西島センセイといえば、やはりこの作品抜きには語れません。かわいい絵柄と裏腹に「地獄の黙示録」も真っ青のハードな内容。おまけにべ平連まで出てきて、1960年代の雰囲気まで感じられます。

読んでいて辛くなる作品です。でも、読むことを止めてはいけない、そんな作品です。

戦場の狂気という点では、同じくヴェトナム戦争を描いた「地獄の黙示録」を、少女が最強戦士である点では「あずみ」を思い出しました。可愛い絵柄と殺伐とした空気とユーモアがとても印象的です。ティエンビエンフーだと思っていましたが、D で始まるのですね。でも北京官語と同じで無気音だったらティに聞こえてもいいか・・・。