レビュー一覧

なるほど、と思いました。オメガバースなら、こういうお話もあるんだなと。舞台は小学校と言うオメガバースには遠いような世界なんだけれども、そこにもきちんとその世界はあって、今まで考えたこともなかったお話でした。単純にオメガバースを描くんじゃなくって、何て言えば良いのかな、オメガバースにも子供時代はあって、それぞれを取り巻く環境もあるのがよく分かるお話なんじゃないかな。BL要素は少ないけれど、これはこれで新しいオメガバースです。エッチをする、しない、妊娠した、しないを期待する方には不向きなお話かと。でもただ一つ言えることは、このオメガバースを読んだことで、他のオメガバースのお話への印象、捉え方が変わるように思います。私、個人としては是非皆さんに読んでもらいたいです。

初めて読む作家さん。オメガバースはハードなものが多い印象ですが、こちらは穏やかでとっても優しいお話でした。登場人物みんないとおしい。ふたりの恋愛はかわいくてしょうがないのでそういった面でも好きな作品なのですが、オメガバースという概念のある世界で、教育の中でその性別に向き合うことや受け入れることの描き方に、素直に感心してしまいました。そしてこういう環境が当たり前であればいいのにな、とうらやましくなりました。

淀みなく進むサンプルに惹かれ、でもオメガバースは範疇外、でも惹かれる…直感を信じてよかった。教師・SCという職業の描き方に感じる作者の真摯な姿勢。それはオメガバースの解釈についても同様で、子どもの成長にどう関わるか、一人の人間としてどう生きるかという観点から本作は描かれています。牟田先生の存在は大きく、可愛らしい1年生と思春期(Ωの発情)の入り口にいる6年生の兄弟に、小学校を舞台にした意義を感じます。先生だって、恋に仕事に人生に悩んでる。いろんな方面に胸がきゅうっとなるお話です。筧くん居たなぁ…笑。

素敵な世界ですね。この世界に入りたい！ただふんわりしてるんじゃないんですよ。お話にも人物にもしっかり厚みがあって、優しいだけじゃない深みのある世界観。なので読んだ後の満足感がかなりあります。紙でも買おうかな。

すっごい素敵でした。いや本当にこんな物語が読みたかったー。αとβがくっついてもいいですよね！オメガバースは好きですが運命に抗えない世界っていうことにもやもやすることもあるので、この作品みたいな考えはとっても好きです。大路先生が自分がαであることの不安さをきちんと伝えた上で保美先生も受け入れる場面はきゅんとします。エロよりも純愛を楽しみたい方に全力でおすすめします！

ほのぼのストーリーでした。オメガバースでしたが、α×βのお話です。先生という立場でのαの対処法や不安、それを救うスクールカウンセラーのβ。子供たちも可愛くてよかったです。

すごいの一言。オメガバースがこんなに日常的な感じで描かれてるなんて。オメガバースにある設定のページもないし、初め気づかなかったです。まだ属性が分かりきっていない小学生を新任アルファが担当するというドラマ。エロはほとんどなしですが、とってもすてきでした。

究極ほのぼのオメガバース。主人公は小学一年生担任の新米教師α。こんな視点もあるのかと、かなり新鮮で面白かった。一瞬だけ危機的状況があり葛藤します。これこそ、オメガバの重要なスパイスであり、美味しい所です。物語がぴりっと引き締まって深さ増します。エロは無し、ストーリーで読ませる作品です。キスとおまけの事後描写のみ。

かわいい話でしたが、オメガバ設定じゃなくてもよかったような。保美先生がβなだけに、今後も大路くんは理性と本能の間で戦っていくのねーという気掛かりが残る。オメガバ的な「ジェンダー」からの脱却をテーマにしたのであろうとは思いますけどね。

悪い人が出てこない優しくて可愛いお話でした。オメガバースでこういう話は初めて。もう少しキュンとする展開があったら良かったんだけどな。