レビュー一覧

障害といってもさまざまですが、きょうだいの複雑な思いは想像以上のものがあるだろうと思いました。幼いころのつらさも、大人になったときの悩みもきれいごとだけでは済まされないのでしょう。主人公も妹さんも幸せになってほしいです。

綺麗事では済まされない内容です。読んでいて妹にはだいぶイライラさせられますが、それだけリアルに描かれているという事でしょうか。主人公の幼少期～思春期時代の気持ちもわかるし、長男だから実家に戻ってきて妹の面倒を見るというプレッシャー、葛藤もわかるし。「面倒を見る」という時点で既に上からの目線になってしまいますよね。差別無く対等な立場で接する事の難しさ…いろいろ考えさせられる作品でした。しかし方言の癖が強すぎてだいぶ読みにくくなっているのが残念です。

扱いにくいテーマですが、丁寧に描かれていると思います。

表紙では無垢な感じで描かれてる妹ですが実際読むとかなりイラっときます。綺麗事で描いてないという意味ではリアルかもしれないけど、独特な方言が合わさってめちゃくちゃイライラさせられます。「～やって！」がほんとーに無理！

障がいがなくても、兄弟間はいろんな葛藤や想いがあると思いますが、この物語は妹に障がいがあるからこそ、兄の複雑な気持ちを過去を振り返りながらリアルに描いています。身近に障がいのある方がいなくても、イメージできますし、差別を注意できる大人の存在の大切さを改めて感じました。

小学生くらいまでは健常な兄弟もまだ幼くてデリケートな上に、周りの子供も無神経である事を、大人が気にかけてあげないといけないなと思いました。

障害があるから仕方がないと解っていても、やはりイライラしてしまう、最もな気持ち。

彼はどうしたいんだろうか。妹さんとの距離を縮めたいのか、懺悔でもしたいのか、何なのか。自分でもわかってないのかな。

作者の実体験なのでリアリティありますね。現在進行形で働いてもすぐ人間関係ですぐ辞めて転々としながら実家に居座る、自分の思い通りにならないと暴れる独女となった妹に消えて欲しいと心から願ってる為、読むのが辛くて途中でやめました。

久しぶりに泣きました母親目線になりました幸せになって良かったです