レビュー一覧

まずは記念すべき100冊目とのこと、おめでとうございます。さてシリーズ（ですよね？）お貴族様スパダリ　アルファX日本名を持つ家族愛に恵まれない健気で不憫なオメガ（子持ち）＋美味しそうなお菓子（マドレーヌ、シナモンロール…）の最新作は苺シロップ！もはやテンプレをなぞっているので安心して読めます。双子の入れ替わりが軸となっていますが、今回の攻めヒューバートはちょっとひどい。愛していた”愛理”を突然失ったがための苦しみからとはわかるんですが、「淫乱」「劣勢オメガ」「醜い」等々言葉でのなぶりがいささか度を越してます。その中でお付きのステファンが何かと海莉サイドに立って発言してくれて良かったです。（「罰を与えてやってくださっても大丈夫」とか「ムカついた時には容赦なく追い詰めて」とか言う側近はなかなかいませんって）あと愛理の子どものジュジュ！「（俺の事は）ヒューパパでいい」と言われたのにずっと「ヒューおじさん」だし、美貌のお貴族様に向かって「おっさん」呼びの連発（そこはたしなめない海莉　笑）猫からはおしっこかけられるし、不憫な海莉が可哀そう…のみならず、こういうクスリと笑える場面が所々にあったのはナイスでした。医者でもあるヒューバートは過去海莉のア〇ルバージンを自分の目で確かめているので、てっきり最初に結ばれるときは「も、もしやオマエは誰とも寝た経験がないのでは？」と疑問を抱くのかなと思っていましたが、そこは発情期だったせいかあっさりスルーされてH。せっかくのお初だったのに個人的に勿体なかった（？）です。それからタイトルの”身代わりアルファ（ウィリアムとヒューバート）”はどちらかと言えば”身代わりオメガ（愛理と海莉）”の方がふさわしいのでは？あと作品紹介のあらすじの「頼む、妻として一緒にこの子を育ててくれ」ってどっから出てきたんでしょうか？まだ海莉の正体を知らないまま「俺と結婚するのはどうだ？」と言うのも物語の後半だし、これだといきなり現れたヒューバートのプロポーズから物語が始まってるようにとれます。最近出版社さんの提供してるあらすじで「？」と感じるものが多いなあ…　終始安定の面白さでしたが、クズウィリアムを真剣に愛してただろう愛理の扱いが可哀そうでした。SSで「記憶は戻らないけど医療施設の中で、かつてないほど幸せそうに笑ってる」みたいな救いがあったら良かったなと思います。

オメガを差別する設定が嫌いな人は読まない方が賢明。あと、終わり良ければすべてよし派の人ならいけると思いますが、どんな理由があっても受けを酷い扱いをする攻めとか無理な人には辛い内容です。作中に『禁じられたアルファの子』のアレコレが出てくるので、その作品読んでると分かりやすいかも。

このシリーズ（と言っていいんですよね）はお話のパターンとしてはみんな同じなんですが、それが癖になってくるというか懐かしの大映ドラマと一緒で解っていても先が見たいというか（笑）。毎度出てくる美味しそうなお菓子も魅力です。

あーっ！もう、甘過ぎて大好き。攻めが酷い事をするから余計に受けの健気さが際立って最後は二人の愛情がしっかり結びつく形でハッピーエンドがこの１連のシリーズ？作品の面白いところ。一気に読めちゃいます。

まず率直に、愛理はどうなったのー！？です(笑)主人公達が幸せになって良かったと思います。思いましたが、どうしても愛理のその後が気になる！具合はどうなのかな？海莉とは会えたのかな？とそっちの方が気になってしまいました。だって、登場人物の中で一番切ない人生じゃないですか…だからエピローグに名前すら登場しなくて涙しました(T_T)いい人に出会って幸せになって欲しい…そんな続編を読みたいです。

なんだか読むのがクセになってます。わかってるのに、つい手にとってしまうヤツです。今回のヒューはいい人だけど途中、結構な非道っぷりを見せるので、どうなんだろう、読み手を選ぶかも。この作品に限らずですが、もしかして、これからは陵辱や痴漢など人権やジェンダーの認識とかに問題のある作品は消えてしまうのかなぁなんて読みながら思ったりもしました。うーん…

双子が入れ替わったが、感覚で相手を見極めるアルファは立派。劣性オメガだと思いつつも惹かれてしまう描写がよかった。

前作が好きなので再び購入。このお決まりパターンがとても良い。今作の攻めヒューバートは子どもっぽい態度やお坊っちゃまっぽい態度でスパダリになり切れていませんでしたが受けの懐が深いのでむしろバランスが良く感じました。

ヒューバートの八つ当たりには辟易したけど、海莉が苦しみ ながらも受け止める様子が痛々しかった。でも幸せを願う思いが成就してよかった。だけど、愛莉に関してはそこまで酷い目に合わすのかと思うほどだった。一時の夢をみせてからの希望のない未来。事故直前に制服に着替えてたのに、発見当時は服を身につけていなかったことが、事故後になにかトラブルがあった様に思えて気になる。できれば海莉と愛莉の再会を読みたかったし、愛莉にも救いが欲しかった。

マドレーヌがツボ過ぎたのか、似た流れ、幸せになる結果等分かった上で購入したのですが、何だか前作に比べてあまりはまりませんでした。多分攻めに魅力を感じられなかったせいでもあるのでしょう。真実が分かったら問い詰めろ、何知らぬ顔でさ〜お前の愛はそんなもんか！とちょっとキレそうになった。また、最後の爪が甘い気がしました。電話一本で終わらすのではなく、出来れば会いにいく番外編も欲しかった。これで良いのかとモヤッ。子供は本当の事分かったのか？とはっきり分からなくてモヤッ。でも受の健気さや愛しさがすごいし、全体的に嫌いな話ではなかった。それなりに面白く、また読むと思うので満足しています。