レビュー一覧

「馬の耳にも三年」のスピンオフ、前作でも活躍したあのアヤシイ映像作家と未成年僧侶のお話ですが、前作未読でもほぼ問題ないです。今作は海浜幕張くんの若さと純粋さ、そして楊の経験値の高さの対比が印象的な作品でした。独特の世界観に説法もあり、前作同様オリジナリティを感じますが、ギャグが濃いめなので苦手な人も多いかもしれません。私としては、決してつまらなくはなかったんですが、ストーリーも演出も前作よりメリハリがちょっと足りなかったかなと思うので前作よりはやや評価下がりました。「馬の耳〜」はホント素晴らしかったので興味持たれた方はあちらもぜひ。

お寺シリーズ！待ってました。前作にも出てた映像作家の楊さんと僧侶の卵の海浜幕張くんの恋のお話。冒頭のコインランドリーの場面は秀逸で、やはり独特の世界観。ドタバタに見えて、実にゆっくりと恋は進みます。恋愛だけで無く、心がほろりとする所も言葉選びも健在。とても素敵で引き込まれました。海浜幕張くんが楊さんにガンガン突進していくのが一生懸命で可愛いです。タジタジで楊さんも可愛い。もっと読みたいです！

前作が良すぎた。この一言に尽きるかと。シュールなギャグが散りばめられた中に切なさが入り混じったお話。変人幕張クンが一途に一途に楊を思い追いかけます。が、え、てか、楊のどこが良かったん？あ、才能か。私自身がその人の才能に惚れる(恋愛感情的に)って事がないのでそもそも感情移入できず。幕張クンに人間を感じず、楊に人間的な良さを見つけられず、置いてけぼりのまま終わったと言った感じです。でも決して面白くないわけではなく。一途に追いかけていく様はいじらしくもあるのですが、前作が良すぎた。コレに尽きます。あれを超えるのは容易ではないのかなぁ。

気持ち良いテンポ、魅力的なキャラたち。ちょっと癖はあるけど素直に楽しかったなー。ジュースより珈琲の種類の多い映画館や金継ぎの描写など、さりげなく情報の多いところが好き。

各話数ごとに違うタイトルが付いていますが、1冊丸ごと表題作な感じです。シェリプラスで何話か読んでいて、特に「木曜日のシュプレヒコール」の回は記憶に残っていて、何だか気になる作品だったので購入。うーん…何か変わってますね…。ちょっとシュールな世界観も感じました。疲れているせいか？深夜に読んでいるせいか？ 内容が頭の中にスッと入って来なかった…orz。前作は未読。前作のスピンオフみたいなので、前作を読んでからの方がコチラの世界観に入り込み易いのかなぁ??? 独特な絵柄、個性的なキャラ達、エロ描写は好みに合っていました。今回は内容が入ってこず、中盤辺りから流し読みになってしまったので、頭が冴えてる時にもう一度読み返してみます。

たぶんいろんな評価があると思いますが、私個人としては続編求！というくらい、このカプのお話まだ読みたいです。正直なところ、前作より2人の馴れ初めとか絡み部分があまりに浅く感じました…それはきっと幕張くんの真っ直ぐすぎる性格上ネタに走ったような行動が多いからなのかもですが（それはそれで可愛い）とはいえ、だからこそもっとこの2人が恋人としてより成熟した姿を見たい！！と猛烈に思える作品。あと単純にセドリックかっけぇ。もっと雄見せろ〜！（欲棒）

『馬の耳…』もエッジの効いた作品でしたが、今作はそのスピンオフゆえか最初から飛ばしてますね〜。1話はプロローグ兼エピローグな感じ。馬耳での出会いから2年。物語としては2話からなので、個性強めな1話は最後に読むのも手です(前作未読なら特に)。始まる前に疲れては意味がないので笑。幕張くんも大概個性的ですが、師でもある父は輪をかけて“鋭角”。独立独歩な(そう見える)父と同じ世界の住人である楊への想いは、憧れか恋か。聡い少年から迷う青年へ…大人の階段のぼる幕張くんの成長記です。理想と現実の重ならない想い合いを、幻の金継ぎで繋げる妙。ただ少々お説法が過ぎたかな。

シュールとみるかオシャレとみるかギャグとみるか。私はイマイチ展開についていけなかった笑。

前作が大人の駆け引きって感じで楽しかったので、こちらも。今回の方が、可愛い感じがつよく違う楽しみを味わえました。

意味もなく海浜幕張くんがツボです。聞きいただけでおもしろい。