レビュー一覧

「花は獅子に護られる」は紙媒体で読んで大好きだったので、同じような民族ものというので今度は電子版にしてみました。「花は獅子に〜」の運命に流されていく可憐な受けとは違い、この物語の受けは自分で信じる道を進んでいきます。そんな凛とした姿の奥に、いつもリンゴのほっぺの可愛い草原の男の子の姿がちらついているところが萌え。「花は獅子に〜」もそうでしたが、攻めは寡黙で志のある美丈夫。それだけに、最後のらぶらぶHでは、思いがあふれて言葉になるところもGoodです。キーワードの『馬をならべる関係』もうまく使ってあって読後爽やか。ただ、pokopokotan1さんが書いていらっしゃるように、場面展開が分かりにくい行間に、せっかく盛り上がっていた気分に水を差される事が何度もありました。きっと紙媒体で読んだ時にはこんなことはないだろうにと残念です。でも「電子限定おまけ」は絶対読んだ方がいいSSなので、迷ってる方には電子版をお薦めします。

モンゴル風ファンタジーで､草原の雰囲気を楽しむ事が出来ました。文章も読みやすかったです。ただ、ソリルがセルーンを覚えている事実が読み手にはもう少しわかり易い方が両片想いの焦れた感じを伝えられたのかなと思いました。一方で、もし敢えて分かりにくくする事で物語に緊張感を出すのならば、セルーンの国が東方の国に攻められる際の描写等を省かないなど、物語全体をもう少しシリアスにする必要があったような印象をうけました。あと、内容とは別の事になりますが、場面が変わっても行間が変わらないので、一瞬話が繋がらなくなりそうになる場面が何ヶ所かありました。電子書籍にした際にそうなったのでしょうが、作者さんの書いた作品が良い形で読み手に届くよう、電子書籍発売に関わられている方には配慮頂けたらなと思います。また、ソリルとセルーンの主語が間違っている箇所も二つ程ありました。校正の方に直していただきたいのは勿論ですが、どちらもカタカナな上にサ行とラ行を含んでいるので、読み手としても馴染むまでに少し時間を要したのも事実でした。良いお話を書かれる作者さんなので、周りの方々のサポートを含め、次作に期待したいです。期待値を込めて星は4つにしました。

作者様買いです。タイトルイメージの通りの作品でした。サマミヤ先生のイラストもいつも通り繊細で素敵です。孤独で不器用でトップに立つ攻めが誤解しているとこんな風になる典型だし、そんな攻めを一途に想う優しい受けはこんな風になる典型ですが、それが良いのです。大地と草原の風を感じながら楽しませて貰いました！

王の可愛さがたまらなくよかった。そんな気はしてたけどやっぱりねとほほえましく、そして煎り栗がいい味だしていました。東方の国とは会話が成立したのかとか、色々突っ込みたいところはあれどカレーズのそばに畑を作り石の都を作り、アルマを愛して精力的に働くのかと思うと風が薫る気がします。

いろんな国を想像させる舞台設定です。いわゆる戦乱の世というのはその時生きてる人たちには決していいものではないのだけど、数々の浪漫あふれる物語が生まれる場でもありますね。

さっくりすらすら読めました。まさに健気受けですね。攻めがよりかっこよくなっていく姿を今後もみたいです。

楽しく読めました！草原の戦士達は初心者でも玄人並みに愛し合えるんだなあ。なんて、野暮な事を考えながら。笑受が女々しくなくて良かった！

まず表紙が素敵。中のイラストも素晴らしかったです。寡黙で孤独な王を、どんな立場になっても一途に想い支える健気な草原の子。典型的ですが草原という舞台がいい感じで、一気に読めました。

いわゆる戦乱物ですが、激甘イチャコラが個人的に好みなので、攻めに冷遇されても尽くし続ける受けが健気過ぎて可哀想でした。内容はスリリングな展開で面白かったです！受けが一途過ぎて切なかったです。

ずっと忘れらずにいた相手とはいえ。覚えて貰えてないのは辛い。