レビュー一覧

水木しげるそっくりのタッチで最初何これ？と手に取った全員が思うでしょう。内容は期待を十分裏切って面白いです。タッチはレトロ、内容は結構ゴリゴリの現代パロディ(そもそも異世界ものだが異世界に行ったとて自分が何者に変わる訳でもなく、さりとて異世界と現代人との知識差で特にチートを見出す訳でもなく、異世界でも日本人が佃煮にするぐらい召喚されていて特別感ゼロの環境、そんなに異世界も元の現代日本も変わらないから結局主人公は帰りたい)で雰囲気ゆるゆるの中、物語は次々と意外な設定を見せていきます(背景設定が意外と細かく、ブラック企業やSNS、市場経済や課金ゲーム的な話、異世界は一体何処なのかなどいっぱいなので、ウケる人にはウケるはず)。総じて異世界転生なろう系が乱発量産氾濫している状況へのウィットに富んだ皮肉に思えるのは穿った見方をし過ぎでしょうか。SEの世界やシステム構築のクライアントの無茶振り、携帯課金ゲームの運営とユーザーの関係、会社組織運営での問題、現実的な貨幣経済や召喚された聖訪者の労働争議、世渡り上手かつしたたかな異世界人などの細かい設定はクスリと笑えますね。この作品中の異世界においてもSIRIやスマホ、まとめサイト的な話が出てきて、逆に他の異世界もの作品の設定のが練り込み少なくてガバガバなんじゃないの？と思えるくらいですね。電子で2巻とも買っちゃったんですが、友達に貸す用に紙でも買おうかなーと迷っています。それくらい、この作品のゆるさと設定のギャグ加減が気にいったかなあ、僕は。面白いですよこれ。

水木しげるのパロディ漫画かと思って購入。画風も雰囲気もよく真似ている。内容は中の下の人間はどの世界に行っても、やはり中の下と身につまされる感じもしつつ、それでも少しずつ前向きに生きようとして嫌いではない。余裕があったら次巻も購入したい。

わりとありがちな現代的中の下人物…主人公は貴方であり私です。異世界行って英雄なんてとんでもない。こっちで微妙な連中が向こうで活躍できるなんてそんなわけあるか。絵柄も相俟ってクスリとくる。諸兄氏よ、是非ご一読を。

作者の他の作品は好きなんだけど途中まで読んで飽きてきた。異世界からもう帰りたいのは判るんだけどコミュ障主人公って別に元の世界に帰っても変わらないでしょ。どっちの世界でも同じでしょ。帰んなくてもいいじゃない。異世界ものじゃなくてコミュ障あるあるもの。

軽い気持ちで読んだら面白かった。肩に力を入れずにぼんやり読むのに良い。2巻からは少し複雑になってくるが、全体に漂うぼんやりしたムードは継続している。続きが気になるような気もするし、ここで終わっても全く気にならないような気もする、心と体に負担のない漫画だ。

作者さんは水木しげるのファンなんでしょうね。絵が酷似。異世界なんて、そりゃ誰でも帰りたいよね！面白いです。

恐らく影響を受けているのかと思われますが、水木先生の新作を読んでいる様で新鮮でした。

絵は水木しげるそっくりであるが、内容はハードで本格的。きっちり綺麗に終わっていて、見事に堪能できました。おすすめです。

まあまあおもしろかったけどとくに好みの作品ではないかなあ。続きは少々気になります。

可も無く不可もなくですかね、水木先生もこんな感じで描いたでしょう