レビュー一覧

重苦しい内容でしたが、2人の心情が分かりやすく描かれており私は好きです。後半駆け足だったのは残念。きっと本当はもう少しページが欲しい内容だったのだと思うのですが作者さまの手腕でまとめあげられていました。アマルフィの純真で妹さんのお話もあるとか。是非またくぼたさんで読みたいです。

サンプルを読んで重たい話だろうと覚悟してたけど、本当に終始重苦しい話だった。幸せなハッピーエンドがお約束のHQだけど、いつもの大団円のそれではなく、未来の希望が見える微かな光が差し込んだような終わり方をするのは私が読んだ中では初めてだった。続きとして妹の話があるのか、裁判の事など消化不良感はあった。

待ってました、くぼたさんの新作！　今回はかなり＆全編シリアスなお話でしたね。そして、珍しく？ベッドシーンもストーリーのキー要素で、今までより少し大人設定（？）。可愛い子供に癒されたり、シリアスの合間に少しだけクスっとくるカットも無く、しかもヒロインが父親（←狂気の鬼畜＆実は血は繋がって無かったけど…）にHQでもまれにみる凶悪で殺意の有る暴行を受けるという……かなり重いこの話をここまでの読み応えの作品に仕上げられるのはさすがベテラン（？）くぼたさんですね。欲を言えば赤ちゃんが無事生まれてからのスリーショットを一コマでもいいから見たかったなぁ。

ハーレクインっぽいストーリー仕立てです。裁判の後のラブシーンが好き。

ページ数が足りなかったのかな？でも、ハッピーエンドは想像できるし、無理やり駆け足で終わるよりは、こんな終わり方もありだと思わされました。さすがの作家さんです。ヒーローヒロイン両父親はクズでしたが、そんな中、優しさを失わない2人は素敵でした。似たもの同士で惹かれたのでしょう。その後の2人の姿は、妹とヒーロー友のスピンオフがあれば見られるかもしれませんね。

話は大体原作通りですが、流石くぼた先生、というかまとめ方が上手いです。コミック版だと悪役が一見普通の人っぽい外見なので、ヒロインが今まで信用していたのも何となく解りますし、中盤のアレも原作以上にインパクト大でした。ヒロイン姉妹の母は原作でも、続編の『アマルフィの純真』でもビッチ扱いでしたが、あんなオヤジと結婚しちゃった彼女は寧ろ被害者だったと思うのですがねえ。ヒロインとヒーローが愛し合う様になる過程も納得出来る展開でしたし、原作でも読んでいて「えー!?」となった裁判の顛末はアレでしたが、そこを差し引いても大満足の一作でした。なお、原作だと裁判の顛末は続編でも書かれていませんでしたが、その後の今作主人公カップルの書かれ方を読む限り悪役はちゃんと有罪になったと思います。続編もくぼた先生が描かれるのでしょうか?　描いて頂きたいのですが。

本誌も購入しましたがどうしてもいつでも読みたくてRentaでも無期限購入しました。もう冒頭から胸の奥が軋むようで、悲しい音楽が終始流れているような感覚を覚えます。愛というものはその手にこぼれ落ちてきた時、掴めるかどうか。ヒーローは大事な物が指の隙間から抜け落とすことなく掴めてよかった。ヒロインの無垢さが胸を打ちました。

ハーレクインにしては終始重い内容でしたが、読んでよかったです。ヒロインもヒーローもトラウマを抱えていますが、二人で苦難を乗り越え幸せを掴みにいくラストがよかったです。ヒロイン妹とヒーロー友人の関係も気になるので、続編があるといいなと思います。

もの凄く不器用なヒーロー。自分を抑えて我慢我慢の日々を送ってきたヒロイン。二人はヒロインの鬼父をきっかけに一夜を共にします。いつも悲しそうなヒロインの表情が印象的です。不器用なヒーローですが、彼女を思う気持ちは本物で胸を打ちます。二人に幸せになって欲しいです。

とても心情が丁寧に描かれているのでヒロインとヒーローの気持ちの変化がわかりやすく、暗いお話ですが暗くなりすぎずに読めます。ただ、ヒロイン父のその後の決着が無いことにモヤっとしました。