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婚礼宮にさらわれて
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2020-03-01
前作『ギリシアの悪魔富豪』ではコープランド家の父ダニエルの誘拐事件の顛末がまさかの投げっぱなしで終わっていましたが、続編の今作はそもそも誘拐事件がほぼスルーされています(えー)。あと原作者は多分今作からダニエルのキャラを固めたんだと思うのですが、まー極悪野郎ですよね。コミック版はまだソフトに済ませていますが、原作だとこのオヤジ、ヒーロー母にもっとえげつないことをやっています。次作『強いられた情熱と結婚』も一緒に読むと前作であれだけ父を擁護していたモーガンがどんどん馬鹿に見えてくる、という効果があります(苦笑)。コミック版の内容ですが、基本終盤までは原作とそう変わりないのですが、終盤の別れ話と事故のエピソードが原作とは大分違います。何故こんな改変をしたのか解りませんが、おかげでヒロインが原作以上に図々しいというか、そもそもヒーローとの結婚は懲役刑の代わりのはずだろ、なのに、という点が引っ掛かりました。あとヒロインの怪我が原作に比べると凄く軽くなっていますが、原作通りにしたら痛々し過ぎて引く読者が一杯出そうだからそこは仕方ないでしょうね。
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このお話は同じ作者さんの『ギリシアの悪魔富豪』のヒロインの妹のお話しですね。前作で棚上げされたことが全くの手つかずで、関係ないことのようにお話しが進みます。それにしても？？？が満載です。いくら仕事が無いからといって、わざわざこんな厳しい戒律に縛られた異国でヌード写真撮るの？他人のパスポートで入国？詐欺で自分の母親を陥れた男の娘と結婚？王妃になるのが刑罰？もう、枚挙に暇がないくらい。この作者さんの絵はとても美しいので星3つつけましたが、？が多すぎてがっかりでした。