レビュー一覧

クレイボーン家三姉妹とファラディ家三兄弟の百貨店をめぐるシリーズの１部。いや〜鼻血出た〜(笑)最後のシーンはこれぞアメリカンドリームだろ。イギリスですけどね。こんなプロポーズされてえぇ〜！と思ったのは私だけじゃないはず。超能力でも使ってるんじゃないかと思うくらい画力ありまくりで、ニールがハンドルを叩いて怒るシーンと、非常ドアを閉めるシーンは、読んでるほうがビクっとなった。ルイーズの名前呼ばれた日には私が青ざめた。はい、文句無しの★５。

ヒーローが亡くなった妻を思い続けている、それはヒロインにとっては辛いことであるはずですが、このヒロインはすべて受け止め、深く愛します。ヒーローもそれをきっかけに変わっていきます。その過程が丁寧で納得できました。読み応えのある一冊でした。

私は嫌いなタイプの話でした。死んだ奥さんを思い続けている人との苦しい恋愛なんて他の恋愛漫画で十分。ハーレクインはヒロインだけ特別っていう感じを全面に押し出すハッピーなストーリーじゃなきゃ。読んでて正直しんどい。ヒーローが全然格好良く思えない。あとヒロインが最初からヒーローに食いつき過ぎなのも気に食わない。見た目が好みだからって惚れっぽくて安い女だと思う。私は全然主人公に感情移入できなかったので読んで後悔しました。

ヒロイン美人で息を飲みました、かっこ良かった。けどかわいい。ヒーローは何か影があるなぁと思っていましたがまさか奥様を亡くされていたとは…。しかも慟哭の中に未だいて…。無機質だったヒーローがヒロインを感じ好感を抱き惹かれていくさまが丁寧に描かれていて、ヒーロー自身より読者の方がヒーローの気持ちを手に取るように分かってる〜みたいな自然さです。狩野先生はお話の作り方が本当に上手で面白いです。

奥さんを忘れられない人を好きになるのは辛すぎです。今後も苦しむことがありそうな気さえします。それとヒーローの髪型が好きになれませんでした。表紙の髪型は素敵なのに。

ヒロインがステキだわヒーローのプロポーズにはビックリだって妻の名前呼んだじゃない

狩野さんの作品は好きで作家買いしてしまうのですが、このシリーズの中で一番好きなストーリー。ヒロインは仕事にも恋にもまっしぐらな素敵な女性。ヒーローは奥さんを亡くして以来、半分死んでいるみたいに生きながらも、ヒロインとの出会いで変わって行きます。落ち着いたヒーローがタイプなので私は好きなお話です。

ハネムーンで亡くなった奥様4年経った今でも愛し、金持ちなのに「幽霊屋敷」のような家に住むヒーロー。クレイボーン家のシャドーとして老舗デパートC&Fの広告取締役ロマーナ・クレイボーンを正確に長男に報告する役目でヒロインの前に現れます。デパートの広告になるくらいの美しいさを持ちながらも、現実に立ち向かい、男性と付き合っているヒマもなく無茶をして働きづめのヒロイン。亡くなった妻を忘れられないヒーローに惹かれることで苦しみます。あのタイミング元妻の名前を呼んでしまうのはいただけない。でも、元妻を過去にできたタイミングだったのかもしれませんね。最低ヒーローですが、最後のヒーローの告白で覆りました。ヒロインが羨ましい！ヒロインを苦しめた分、幸せにしてあげて下さい！！

現実に向かいあうからヒロインに結婚して、って言うヒーロー。受け入れたヒロイン、凄いタフだわ。駆け足感あるかなー

仕事上のライバル関係から支え合える関係になってよかったです