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マリコとトモヨを足して2で割ったような人生を歩んできました。彼女がマリコを攫う戦う覚悟も、彼女がまだ中学生でどうにかしてあげたかったのに出来なかったあのモヤモヤも、マリコの寂しさも悔しさも苦しさも、誤魔化さなきゃいけなかった辛さも、シイちゃんだけに知ってもらえた嬉しさも、実際なにかしてもらう訳では無いけどそばにいてくれるだけで支えてもらってたよって気持ちも、全部、ぜんぶひとりで経験しました。そんな私がこの本に出会って、泣かないわけがございません。絵もとても上手いですし、動きと感情のわかるアングルとカラダの描き方をされていて、自分の過去の感情が呼び起こされるようで、読んでいて体力がかなり消耗される、素晴らしい作品です。すべて読んで、一言、「自分はどっちになれるだろうか」と、つい、呟いてしまいました。悔しかったことも、戦った事実もあるから、私はマリコにもトモヨにもなれるから、願うことなら、こんな事してくれる友人がいて、大切な友人の為にこんな事が出来るヒトになりたいなぁ…と思ってしまいました。まあ、実際にやってしまったら事件なので、友人にはそんな迷惑もかけたくないですし、幸せでいて欲しいので、そんな気持ちでいてくれたらなぁ、と願うだけなのですがね。とても、とても、心にじんわり広がる良いお話でした。
マリコの境遇があまりにも不遇で憐れで、でも実際にマリコの様な少女はいるのだと思いました。だけど、シイちゃんの様な友人がいてくれるとは限らない。むしろ、シイちゃんはいない事の方が多いのではないかと思えます。何となくなのですが、マリコはシイちゃんがいてくれたから安心して死んでいった、そんな気持ちになりました。一人で生きるか二人(の思い出を胸に)で死ぬか。そんな選択をした様に感じました。一番弱い者に全てのしわ寄せがいく事が現実であり本当に遣る瀬無いです。救われて欲しかった。
Twitterからサンプルが流れてきて、気になったので購入しました。実に興味深く、最高でした。
本筋とは少しズレるかもしれませんが、タムラキョウコさん、めっちゃ常識人でいい人だなあ、と思いました。そうゆう人がいたから、トモヨはまた日常に戻ってこれた気がします。
大切な人に先に逝かれてしまったら苦しくて涙が出るし、もう一度会って問い詰めてやりたくなりますよね。しかしそこでメソメソ泣くだけじゃないのが本作の主人公シイノです。包丁片手に遺骨を奪取し、くわえ煙草に遺骨を抱いて旅に出ます。…あらすじだけでも度肝を抜かれますが、圧倒的な表現力で読み手の心をかき回してくる作品です。とてもお勧めの作品です。
みんなすごく良いって言うけど俺には全く。
SNSで絶賛だったし、試し読みが良かったのでレンタルしましたが…結果、うーんな内容でした。私にとっては微妙に読みにくい…ガチっとハマればめちゃくちゃ面白いんでしょうけど、私好みではなかったです。
某雑誌にこの漫画が紹介されていて「若い時は「亡くなった人も一緒に生きている」という言葉にピンとこなかったが、今はその頃の自分が浅はかだったと思う。亡くなったからといって大切な人から離れなくていいのだから」という言葉に共感したので気になって購入しました。最近の「言葉で説明しすぎ」なアニメや漫画とは(言葉が少なくても演出の底が浅かったり;)対極にあるように感じました。ここまでそぎ落とすのは「作者、度胸あるな〜」と思いましたが、読者を信頼しているという事ですね。主人公の言動にピンとこない、という人もいると思うけれどある意味それは幸せかもしれません。
「ウルセー!」と叫ぶ主人公は、ガヤのオッサンたちじゃなくて、死んだ友人を美化している自分にも対しても叫んでたんだろうな。友情とか愛情とか、そういう言葉以上の歪な強い結びつきがあった。とにかく1つ1つのシーンが素晴らしい。
正直なんでこんなに大絶賛されているのか分かりません。読み終わった後の「え…?」という感じが好きではない方にはオススメ出来ないです。結局なにが言いたかったのか何を読み取ればいいのか分かりませんでした。私の理解力がないだけかもしれませんが…。高いポイント、損したなぁと正直思いました。
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マリコとトモヨを足して2で割ったような人生を歩んできました。彼女がマリコを攫う戦う覚悟も、彼女がまだ中学生でどうにかしてあげたかったのに出来なかったあのモヤモヤも、マリコの寂しさも悔しさも苦しさも、誤魔化さなきゃいけなかった辛さも、シイちゃんだけに知ってもらえた嬉しさも、実際なにかしてもらう訳では無いけどそばにいてくれるだけで支えてもらってたよって気持ちも、全部、ぜんぶひとりで経験しました。そんな私がこの本に出会って、泣かないわけがございません。絵もとても上手いですし、動きと感情のわかるアングルとカラダの描き方をされていて、自分の過去の感情が呼び起こされるようで、読んでいて体力がかなり消耗される、素晴らしい作品です。すべて読んで、一言、「自分はどっちになれるだろうか」と、つい、呟いてしまいました。悔しかったことも、戦った事実もあるから、私はマリコにもトモヨにもなれるから、願うことなら、こんな事してくれる友人がいて、大切な友人の為にこんな事が出来るヒトになりたいなぁ…と思ってしまいました。まあ、実際にやってしまったら事件なので、友人にはそんな迷惑もかけたくないですし、幸せでいて欲しいので、そんな気持ちでいてくれたらなぁ、と願うだけなのですがね。とても、とても、心にじんわり広がる良いお話でした。