レビュー一覧

私は手続きを踏んでちゃんと子供を捨てられる人は責任と勇気と愛ある立派な大人だと常々思っています。行政に託して捨ててもらえた子供達はまだマシだと（秀君）改めても思いました。決定的に生活能力のない人って、必ず居ます。そういう人に形ばかりの支援をしても、良い結果になる場合は少ないのではないかと、いつも思っていました。あと、やりがいオバサンみたいな人は福祉の現場に結構いますが、それはやっぱり真っ当な人間が背負いきれないものをやらされてる=行為自体を報酬だと思う困った人のマンパワーすらあてにされてる現状があるからで、ほんとうになんとかならないのかな、と…。このシリーズはドラマ化して日本中の人に見てほしいです。一部の人間ではなく、みんなで考えればもしかしたら何かが変わるかもしれないので…。

このシリーズは全て読んでいますが、最近の話は子供が助からずに死んでしまうので心が痛いです。常軌を逸した大人達、その犠牲になる子供達…どれもニュースで見た事のあるような話でリアルさがあります。このシリーズ全てに言える事ですが、何故こうなってしまうのか？ 実際の事件でニュースになった時に大人達の思考回路が全く分かりません。少しでも共感に至る所はあるのか、考えるきっかけにしたかったのですが、やはり分からないままでした…。子供を思いやれない脳の作りになっているのか、そういう病気と言われたほうがしっくりくる。唯一の救いは、1.2.3作目で出てきた子供達が幸せそうにきちんと生活していた事かな…

おそらくこのお母さんは軽度知的障害があるのでしょう。だからこのような人は子供を産むことができても育てることは出来ません。子供への保護が必要です。

これは救いがない…。けれどこれが現実なんですよね。事件になる度、ニュースを観てどれほど苦しかっただろうかと涙が出ますが、まさにそんな事件の話です。

辛い。特に、二人がどんどん痩せ細って、人とは思えない姿になって。外の人に助けを求めることも知らないで、虫すら食べ物と勘違いしながら死んでいく。逃げた母親も、もう少しことの重大さに早く気づけたら。何より、必死で探した男の子がかわいそうすぎる。もう少し早く見付けてあげてたらって、一生後悔するんだろうな。あなたが悪いわけじゃないって言われても、ずっと心に残るんだろうな。

これはあれですね。有名な事件のやつ。ほんとにこんなことできるやつが同じ人間なんて思いたくない。虐待ってなんで、できるんやろう。意味がわからない。

子どもを育てる、という現実から逃避し、それでいて行政からの支援を受ける手段として我が子を置いておく…。決定的に親にも、大人にもなれない人間を一所懸命支援するムダをまざまざと見せつけられると、とにかく、子どもを隔離保護する必要を感じてしまいました。

シングル世帯では母親が圧倒的に弱者である事、虐待や育児放棄は世代を超えた課題である事、弱い立場の女性や子供を救う方法を考えてほしいと改めて思いました。児童相談所は慢性的な人手不足で予算が限られているし深刻な事態にならないと動いてくれないです。福祉は利益にならないので後回しになりがちですが、成長した子供たちが覚醒剤や風俗など生きる道が選べない事態にならないよう機会が与えられればと思います