レビュー一覧

漫画家さんが好きなので、購入決定。あらすじからも推察される通り、不幸な出来事を悔やみ続けて一人ぼっちで6年間過ごしていたヒロインが体験する不思議のお話です。ヒーローも格別格好良いとかいうわけではないハーレクインではモブレベルの好青年だし、ヒロインも6年間の孤独という下地があるせいと夢の中の出来事と思っているせいで前向きになっているものの、どちらかと言えば地味。でも、いつ夢から醒めるのか、いつ醒めるのか、と怯えながら「せめて夢の中だけでもがんばろう、家族のため！」と、普段は出ない勇気と知恵を振り絞るところは共感出来ました。で、結局はそのままハッピーエンドという辺りは、まさしくハーレクインですね。個人的には、娘が赤ん坊から少女に育つ過程を見逃したらもっと気に病むと思うのですが…でも、其処まで望むのは酷かも？というところで、星4つにしました。

ファンタジーであり得ない話です。でも幸せになって良かった。

続きが気になり過ぎて購入しました。ファンタジーなのかと思ったら、タイムパラドックスなSFもので、しかも途中からはサスペンスと盛りだくさん。残念なのは結局オチがなかったようなとこかな。あ、終わるんだって感じ。原作でもそうなのかなぁ。あと、旦那の存在感がなんか薄い。傲慢だとか誤解でウザいヒーローが多い中、こんなHQ初めてだわ。

ロマンチックな恋愛とかがない、あまりHQらしくない話ですが結構好きです。「やり直し」を体験することで喪失から立ち直る女性の再生の物語といった感じでしょうか。最後のハッピーエンドがなくても作品はちゃんと成り立つと思いますがそこはHQですから（笑）。不思議な余韻が残る作品でした。

とても不思議な話だけど、ヒロインにとっては幸せな話でした。だって失った夫と娘に会えたんだから。これは後悔の塊になってたヒロインに神様が与えた試練だったのかも。以前の何も言えなくなってしまうヒロインだったら夢で終わってしまったでしょう。でも今度はこの幸せをなくさないためにと積極的に行動します。結果、家族を取り戻し、意地悪だった義母とも上手くいきハッピーエンド。幸せは与えられるものではなく自分で掴み取るものだと教えられた気がします。とても素敵なお話しでした。

誰にでも、戻ってやり直したい、そんな人生の分岐点がある。戻ってやり直したい過去にワープできたら、どんなに気持ちが救われるでしょうか

ヒーローの影が薄くて、ロマンス度低めのハーレクインです。でも、おもしろかった！ハーレクインが大事にしている家族や愛をベースにしたファンタジー風味のサスペンスで、気弱なヒロインが芯の強い素敵な大人の女性に成長する様子が描かれていて、佐伯さんにぴったり（というか佐伯さんが描くからこうなる？）原作も通常のハーレクインより長めなのに、セリフがツメツメになることもなく、話の流れも無理が無く、サスペンスの要素が壊れることもなく、終盤に向けて緊迫感が高まる展開を楽しめました。たまにはこういうハーレクインもいいですね。

ハーレクインには珍しい展開が待っているけどヒロインが幸せになってよかったです

悲しい出来事の中にいるヒロインが一時でも幸せになれたようでよかったです

昔紙書籍で読んで、また読みたくてレンタルしました。もともと原作者のシャロン・サラが好きで、これまた佐伯先生のマンガも大好きだったのでとても印象に残る作品でした。ストーリーも、もしファンタジーサスペンスなんて物があるならそんな感じで、不思議な巡り合わせで、ヒロインが悲劇的な過去をやり直し、幸せになる。けれど、そこに至るまでがとても衝撃的で、ドキドキしながら読み進めた覚えがありました。改めて読み直しても、やっぱりとても面白かったです。愛する娘（と、誘拐されていた女の子たちも）を守る為に、果敢に犯人に立ち向かうヒロインが素敵でした。やはり母は強し！です。