初読み作家さんでしたが“紙媒体BL第1作目”ということで、何というか初々しい感じではありました。主人公の悠里は25歳の売れない俳優という設定ですが、仕事らしきものをしている場面が皆無（冒頭にエキストラみたいな一言セリフの練習をしているだけ＆パペットを操る過去の仕事）で自らオーディションを受けたり、役者がやるであろう発声練習や身体作りに励んでいたりという描写も無かったので思わずその職業を忘れてしまうレベル…というか俳優にする必要が何処にあったんだろう？元保育士、園が経営難に陥って閉鎖で現在バイト生活とかの方がリアリティあったんじゃ？と思いました。動物園でその場にそぐわない黒スーツの怪しい外国人らを気にしながらもジョシュアと一緒にうとうと眠り込んでしまううっかりさん。対するブライアンは美しい異国の王子様なのですが、物語の中頃まで“正体不明の上品な金持ち”というトーンながらタイトルに“王子”ってネタバレしてますやん…多くの方がブライアンが出てきた段階で「はいはい、この人が誰かに“狙われてる王子”なんだね？」と理解して読み進めると思いますので、もし作者さんが“実は正体が王子だったなんてビックリ！”という展開を狙っているんだったらせめてタイトルには書かない方が良いかと…汗。そしてこの王子、誰かに狙われて身の安全を守る為日本にお忍びでやって来たという割には、国を代表してあちこちで商談したり都内一流ホテルの最上階スイートに長期宿泊してたりと身を隠す気があるのか無いのか…目立つ事この上なし。金髪碧眼の容姿（しかも子ども＆猫連れ）ならアジアじゃなくてヨーロッパの方が目立たないでしょ？ちびっこジョシュアはイラストのお陰もあってとても可愛いのですが、必要以上の幼児語連発でピノコ化してます。（2歳半の英語でこれだけ発音を崩すはかなり難しいぞ…いちゃいいちゃい！まあそれはフィクションだから良いとして）全体的に読みやすい文体なのですが、ドラマティックな盛り上がりに欠け（攻めの正体が王子で命を狙われていたのが物語の核なんでしょうが、先に書いたように元々からネタバレしてるので…汗）キスやHに至るのもバイ王子の手が早かった事もありお互い惹かれ合うエピソードや心情描写が物足りなかったのも残念でした。

まず！ 驚いたのはねこちゃんの大きさ？（なにッ！）です(笑)、真っ白ふわふわです、頭がいいです、人間の言葉がわかるのです、スノーちゃん凄いんですけど！・・ねこは見かけによらぬもの(笑)です。しかも、こんな愛らしく好い子もう育ちの良さが見えているし、父親は目を見張るいい男振り…‥恋心♪くすぐるよねェ〜〜♪♪と、甘甘な予感なのですが♪…実際表紙のイラスト通りに慈しんでいます。だからこそもう少しツバイルでの暮し・日常を覗き見たかったです。・・だって王子様ですもんワクワクですもん・・・ ☆場面×場面のイラストがとっても良くてあってたと思います☆

もっと早い段階から甘アマだったら好かったです。ちびっ子ジョシュアの可愛さは期待通りでしたが、CPの甘〜い空気があまり無いのが残念です。

値段相応かそれ以上ですかね。もう少し長かったら文句なし。こども可愛い。良い子だけど、我が儘の部分もあって年相応で可愛いかった。だけどやっぱりお話が短めなせいか駆け足気味で、そこだけが残念です。半無理矢理行為、一般人を危険な目に合わすような描写があって、そういうのが苦手なひとは読むのは止めた方がいいかも。