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いとしのこいしの
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2021-08-17
こめりさんの初期の短編集。DK絡みのお話が3編、雇われ社長とカフェのバイトくんのカップル、そして元同級生の大人カップルが1編ずつと、5つの短編が入っています。表題作はDKの修くんと大人の男性、野田さんのお話。仕事も家も何も知らずに（教えてくれない）、でも優しくて思いやりがあるからと、お付き合いを続ける修くんが、とうとう野田さんの正体を探ろうと決心します。真相はかなり意外で、ちょっと納得いかない部分もありますが、とってもハッピーエンディング。残り4編の中では、大人カップルのお話が、笑えるんだけど、切なくて、気に入りました。付き合って何年にもなる2人。1人が遠方で就職となります。「普通だったらここで結婚しようとか言うんだろうな」と呟く言葉が胸に刺さるようでした。おまけのページではカップルのその後やその前が描かれていて、こちらは文句なく楽しめます。
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ほんわか、やらかい線で描かれた、やさしい短編集でした。どの物語も良かったし、個人的には最後の『野となれ山となれ』好きでした。どの物語も、男の子達の揺れや悩みが丁寧に描かれていて、読みながらも一緒にドキドキしてしまいました。（大人カップルも出てきます）作者のこめりさん特有の間合いや雰囲気が、良かった。脇役（いい人揃ってます）や小ネタのはさみ方など、もろずみすみともさん的な感じですが、そこまでガチムチせず、そのまま〜の世界観でお話が進みます。うん、いい短編集でした！東京漫画社さんは、ほんといい作家さんを見つける〜っっこちらが初の単行本とのことで、近日発売の新刊も楽しみです！！