レビュー一覧

表紙の絵の美しさに惹かれて、サンプルを読みました。Ωバースは苦手なんですが、読んでみたい気持ちになって購入。ボンボンと呼ばれるお坊ちゃんですが、一本筋の通った正義感のある颯天くん。幼い頃に会って遊んでくれたのは「年上のお姉さん｣だと思っていたのに、再会したら利人という男の人でビックリしたけど、彼の境遇に悲しみと疑問を感じ、彼への好意からついに家から連れ出してしまいます。利人にとってはヒーローですね。その後理解も得られ、ハッピーエンドで何よりでした。読後感がとても良いです。続編を是非読みたいと思う作品でした。

Ωシリーズといっても、ストーリーもしっかりして、二人の関係がこれからもっと変わっていくような予感でその先を見てみたくなる作品。

最後、暖かい気持ちになる作品でした。本来はもっと重たく感じるお話だったと思いますが、作者様の絵がほんわかしており読んでいてしんどいと感じるところはほとんどなく、スっと読めました。ぜひ続編が有りましたら読みたいと思います。

オメガを利用する風習というのか悪習というか利用する者と利用される者の中でハヤトくんのまっすぐな気持ちがすごく綺麗でぐぐっときました。利人さんは妹のこともあったけど悪いのは悪習にまつわる不幸だったのでこれからは笑顔で幸せになってほしいな。Ｈはモタモタしたのが1回。もっとラブラブになった後日談もみたかったです。

オメガバースのお話。オメガの地位が低すぎる世界。絵がほのぼのしすぎて、古い因習とか囚われの身とかあんまり陰湿な感じは漂わず。アルファの主人公がオメガの子を家から連れ出す駆け落ち話。アルファの主人公がとても善良ないい人だった。

想像したよりもずっといいお話でした。颯天が年下ボンボン設定ぴったりの素直で可愛い攻めでした。持参の毛布に包まって雷に怯えプルプル震える姿がとってもキュートでお気に入りのシーンです。

うーん、、、ストーリーは悪くないと思うけど、表情を画くのが下手なのかコマ割りが悪いのか、とにかくスルスルサラサラっと時間が流れていき、その時その時の感情も流れていってしまう感じで、急に泣いたように感じたり、いきなり2人の感情が出来上がっていたり……淡々とページも進み、読み終わっても何も残りませんでした。Ωの巫女設定の理由とか面白いと思ったのに、もったいなく感じました。

2人とも普通の人、という感じのオメガバースでした。古いしきたりがあったり、軟禁状態だったりで普通ならドロドロしそうですが、むしろ爽やかな雰囲気に。身の上の割に受けが明るく振る舞っているからか、攻めがアルファらしくない普通の爽やかなお兄ちゃんだからか。そのせいか、物足りないものがありました。

もっとドロドロになりそうな話がさらっと描かれています。颯天の真っ直ぐで穏やかなキャラクターのおかげでしょうか？ヤミ系が好きな人には全くもの足りないと思いますが、利人の過去が重い割りに絵柄と相まって思いやりや温かみがある作品です。

虐げられるΩのお話は、あまり好きではないのですが、主役のαが良い人で良かったです。絵が柔らかいためか、穏やかな印象の作品でした。