レビュー一覧

ベティニールズの作品がなかなか漫画にならないのでとうとう小説を借りてしまいました。ヒーローもヒロインも遠慮がちな人なので３歩進んで1、5戻ってって感じでした。本当に終わりはあんな風なんですね。作画される先生方、忠実に描いてらっしゃるのねと感心しました。

いいお話でした。ヒロインがどんなに献身的に尽くしても人から感謝されるとは限らない、そんな場面もありましたが、すべては経験、決して無駄になることはないと思えました。思慮深く思いやりのある優しいヒロインにヒーローはどんどん惹かれて、ヒロインの行く先々に出没しては世話をやいていきます。やはり最後はハッピーエンド。最初に出て来た老婦人がどうなったか、ちょっと心配で、もうすこし書かれていたら良かったです。

清純派ハーレクインという感じでした。キス・・誠実なキスがクライマックスですね。欲情とかは描かないのです。ヒロインは心優しく、ひたすらに尽くす。意地悪や嫌な事があってもひたすらに可憐に献身するのです。ヒーローは、そんなヒロインの窮地に必ず現れて、彼女を助けるのです。作品の中に出てくるトプズがドブスに見えて仕方なかったです。弱ったり、病気だったり、孤独な人が元気になるとうれしいですよね。そんな心を持った人は楽しめます。

お医者さまのジェイムズは可憐で一生懸命なデボラに(たぶん)一目惚れです。ジェイムズは格好良くてお医者さまでお金持ちなのに、最後までデボラに幸せになって欲しいから見守っていようと考えいて、どうして？どうした？と読みながら突っ込んでしまいました。ハッピーエンドです。