レビュー一覧

なぜリューにだけ？ムチばかりの環境でアメなの？そうして本当に暗殺者にしてしまう？いや裏切らない友人であり汚いこともできる右腕であり、「ユーリィのすべて」にしてしまうか。「ユーリィがリューのすべて」になる土台はできている。1巻時点のぼくのツァーリは単純にリューのユーリィだけど…「ぼく」が誰なのか、「ツァーリ」が誰なのか…「僕しもべ」と「皇帝」。素直に捉えちゃいけない気がする。読めない。読んだらいけない。本は絶対に読むべきですが。

全体的に重くて暗いお話ですが、もっと長く読んでいたかったです。2巻は短いな…リューとユーリィのやり取りをもっと見ていたかったです。

ユーリィは先を見通して考えられる強さと賢さとやさしさを持ち合わせていて、だからこそ自分を殺して国の為に動いているのが切なかったです。リューの従順さとユーリィを慕う気持ちに救われました。意地悪な人が沢山出てくるし苦しいシーンが多いからしんどいですが読んで良かったです。

ソ連解体による混乱時の時代。ある小国の権力闘争に巻き込まれた立場の違う少年たちの話。読み進めるごとに面白くなり、話は盛り上がっていきます。続きが気になります。