レビュー一覧

以前読んだ「惑愛の騎士〜いとしき王女への誓い」が面白かったので、同作者様の本書を購入しました。尻切れトンボで終わった感が拭えません。戦の行方、その後の国王への対応、ヒーローの立ち位置、二人の結婚式...話しを詰め込みすぎたのではないでしょうか？前半から中盤までの内容は文句なしです。登場人物の心情も良く伝わってきたのですが、ラストがバタバタして終わっているのが本当に残念です。せめて戦の件と結婚式が最後まで書かれてあれば良かったのにと思います。

ページ数が少ないからかヒーローが酷いのか、なんとなくモヤモヤしました。ヒロイン家族が見つからないのも辛い。イラストがよくて星プラスです

内容紹介で、これじゃジュリエッタ辛いよね…と思ったけど、タイトル通り、幸せな結末で良かったです。ジュリエッタがアルベールに最後の挨拶をするところは、それなりにくるものがあったけど、期待しすぎていたせいかあっさり。皇太子は少年らしい素直さで微笑ましく、でも、案外冷静に周りを見ているところがあって、いい味出してました。個人的にはもう少し、こう、心がギュッとなるような辛さが感じられたらいいなぁと思ったのと、王やアルベールの母親のことがほぼ文字面だけになってしまって、その存在とアルベールの過去と現在が薄っぺらく感じたので、残念。

目的は違うけど結果的には光源氏計画なのかな？あらすじ読んだ段階ではどんな鬼畜なことをするのかと思ったけどそうでも無かった。いったい、いつからヒーローはヒロインに執着してたんだ！？いきなりヒーローが罪悪感やら執着心やら持ち出すのでとまどいました。その辺もう少し丁寧に描いて欲しかったと思います。ページ数が足りなかったかな？

なんだかまどろっこしい話だった。斜め読みしてしまった箇所もあった。登場人物は皆魅力的だったけれど…