レビュー一覧

鬼滅の刃のベースとなる過狩り狩りは、編集者なしで描いたそうですが、まんま鬼滅で凄いなぁと。それぞれの目線で一つの物語を紡ぐ手法、登場人物の描かれきれていない背景を想像させるのが流石です。他の短編は、キャラクターが一癖二癖あるのが面白い。毒があって、色気があって、もっと見たくなる。ほんの脇役もいい仕事してます。個人的にはジグザグさんが、関西弁で新鮮でした。鬼滅の刃が佳境で、終わってしまうのが寂しいと思っていましたが……この作者さんが描く漫画はどれも面白いだろうから、これからも描き続けて欲しいと思います。追います。

鬼滅の刃がすきで、原作者の他のも見なくなり、購読しました。個性的な主人公ばかりで面白かった、

世界観が統一されてた。この人はほんとにすごいな。と感じます。

冷静になれば「未熟な時代の稚拙なところの多い絵」なんでしょうけど、伝えたいこと優先のすっごい力のある個性豊かなマンガばかりで、ちょっと同じジャンプデビューの諸星大二郎さんを思いだしたり。ピタッとはまれば酔えます。もうデビューから血なまぐさーいですが、なかなかいませんものね、そういう人。

「鬼滅の刃」からこちらへ。鬼滅の萌芽を楽しみつつ、各短編からこぼれる才を堪能させてもらいました。初期のころの画風のほうが、わたしは好きだな。小説なんかでもよくあるじゃないですか。こつん、とした小石みたいな引っかかり。巧くなると消えちゃうアレ。うん、よかったです。

おもしろい！どの作品も荒削りながらおもしろい。今まで強く光が当たらなかったのは、作者の瑞々しい感性に時代が追いつかなかったから、そう思うくらいに。作者買いでしたが素晴らしかったです。続きが読みたくなりました。

独特の雰囲気と絵。どうしてこんな世界観を思いつくんだろう。いつか連載化してくれないかな。

ぜひ読みたかった鬼滅以前の短編集！過狩り狩りは鬼滅のプロトタイプと言われてますが他の作品もすでに独特の吾峠ワールドが展開されています。

ご多分に漏れず『鬼滅の刃』で吾峠作品を知った者ですが、いやーこれは凄いものを見た…。鬼滅の感想の主流であろう「友情、アツい」などに一票も入っていないことからも分かるように、少年漫画の王道感が皆無な作品ばかり(笑)吾峠先生はデビュー後なかなか連載がとれなかったと読みましたが、さもありなん。これはあまりに独創的かつ陰鬱としすぎている。文学的。そういうの大好物な私からしたら非常に印象深く、鬼滅も素晴らしいと思うけど、この短編集のほうがガツンとやられました。でも底に流れる理不尽さと優しさは鬼滅と同じかな。いつか青年誌などで吾峠先生の持ち味を存分に活かした連載をしてみてほしいものです。文殊史郎兄弟が主人公の長期連載なんてめちゃくちゃ衝撃作になりそうですよ。映画にしてもいいかも。

鬼滅の刃がどことなくあの作品に似てる･･･と思う箇所はあったのですが、この短編集は作者の個性やセンスが詰まった唯一無二の作品ばかりでした。例えば無惨は別の妖怪漫画のラスボスに似ていると思っていましたが、無惨の元になったキャラはあまり似ていません。作者の独特な世界観を大衆向けにした担当者もすごいし、アニメの映像も素晴らしかったし、それぞれのクリエーターがうまく絡み合った結果の大ヒットなんだってよくわかりました。