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☆3.5。すでに付き合っているカップルの、何ということもない日常の詰め合わせ。私はキュッと心臓が跳ねる何かがほしいタイプなのでさほど夢中にはなれませんでしたが、日常系がお好きな方にはおすすめ。ひとつ気になったのが、八百屋の旦那が30年の夫婦円満の秘訣を「変わることを望まないことだ」って言ってるんですが、作者様若いのかな〜、これって最初の数年じゃないかなぁ。年取るとその段階はとうに過ぎ、偏屈になったり若い時のようにはいかなかったりが増える局面で、むしろ変わらないことを望んでしまう気がするのです。そこを許容してこその円満じゃないかな。変なところに引っかかってしまいました。が、わりと決めの台詞だった気がするんだよね…。

作者が後書きに書いていたように、大事な人が死んじゃったら、後から思い出すほんわかとしたいいお話でした。鈴太郎の家族も素敵だし、キヨシカップルもいい奴らだ。三太さんの家族の確執はそのままだけど、それも現実的。後で思い出すのは、いつも何気ない楽しい事。これは、本当に実体験でも思うところです。だからこそ、この2人の何気ない日常が楽しくて、シャボン玉のよに儚くて、読み返したくなるお話です。

この二人かなり好きです。過去作ではあまりハマらなかったのですが、これ最高です。ありふれた日常に愛しさを感じます。三太のダサイシャツも、鈴太郎の奇行も、すべて愛しいです。もちろん、ふわふわした日常の中に棘が刺さる痛みもあるのですが、そこを飛び越していける絶対的安心感があります。読んでて愛おしいと思えるカップルは数少ないので、この作品は大事にしていきたい。

作者買い。ymz先生は多彩だな〜。ドラマチックなことも起きないし、終始普通の人達の平和で穏やかな日常をのほほんと描いた穏やかなお話。縁側で飲むお茶みたいにのんびり優しい。そしてキヨピおもしろい笑

エロイ要素は、ほぼなしです。二人のほのぼのとした日常が一冊まるごとで、鈴太郎の家族や三太の元カレなどが出て来てきますが、みんな個性豊かなで、ゆったり楽しく読めるお話しです。

パートナーが同性でも異性でもお互いを思い合って日々を過ごせるのって奇跡ですね。

いいわ〜、こんな風に付き合っていけたら最高ですね。三太さんが支えているようで、ほんとは鈴太郎が支えているんだと思いました、素敵です。

分冊版の1話目のサンプルを読んだ時点で、いつか読もうと心に決めてました。まとまった機会に読んだところ……大正解。ほのぼのとしてて、一見大きな事件なんて起きないように見えます。ですが、そこにはたしかに鈴太郎に三太さん、彼らの家族やキヨシたちがちゃんといる。彼らがこの世界のどこかにいる。彼らの間にたまに見えるちょっとした揺らぎが見えるたび、そう思わざるをえませんでした。気づいたら涙がボロボロあふれているという(TT) 作者様のしんみりとした目標からスタートしたらしい今作品。メッセージは随所に散りばめられていたと思います！

ほのぼのとした日常を描いた作品でボーイズラブの人達の結婚後を見てるような気分にさせられ良かったです。二人とも仲良く過ごしており楽しめました。

鈴太郎のダメっぷりにちょっとイライラ。三太さん、元彼を振ってるから、ダメな人が好きなのかな。