レビュー一覧

とにかく強烈なスタートだった『獣』シリーズもこれで完結。廉を想うがあまりに刑務所内で狂っていく敦志がとにかく哀れで痛々しい… 綺月さんのこういう描写は本当に容赦がないですね。そして敦志のために面会に通い詰める廉を守るべく、敦志の殺害を企てる九堂と洋平。この二人の廉に対する気持ちというのも本当に揺らぎが無い。特にこの巻では側近として、廉と日常的に夫婦漫才（？）を繰り広げている洋平の男として、極道としての矜恃みたいなものが溢れていました。敦志の争奪戦ではどうなることかとハラハラしましたが、廉のケジメの付け方をしっかり見せてもらいました。シリーズ最終として良い終わり方だったと思います。

始めの導入部分では敦志の気持ちが痛過ぎて中々読み進むことが出来なくて何日も間をあけながら読みましたが、その後は怒涛の展開でアット言う間に読み終わってしまい、とても残念です。廉の懐の深さにもヤラれてしまいました。涙が…。

廉が岩城組に来てから10年か経って廉はもちろん九堂も洋平もとっても漢になってます。こちらの常識では受け入れられない事が多々ありますが、廉の慈悲深さ、九堂の強さ、洋平の思慮深さ、これが漢の世界なのかなっと思います。特にザ・子分だった洋平が廉をあたたかく時に厳しく見守るお兄ちゃんになっていて、感慨深いです。

辛いことも多かった廉が成長した姿が見られて良かったです。結局シリーズすべて読み切ってしまうほど面白かったです。

良かったです。廉の懐の深さを改めて感じさせるストーリーでした。あつしの最期のシーンは思わず涙があふれました。

新シリーズ廉の方だけの完結編。4で敦志が色々起こし刑務所に入ってからについての完結編です。あらためて廉の愛情深さに涙しました。やっぱりシリーズ最高。

なんだか最初はただただ償わされてるって感じでなんじゃこりゃと思っていましたがこの展開は良かったです。

辛くて苦しい始まりに、心が折れそうになりましたが、ラストに続くのは極道映画です。読んでよかった。廉もあつしも、よかった。

敦志なんでこんな事に？「東、西」先に読まないといけなかったかな〜。廉はあんな扱いを受けているのに、10年間メロメロでかわいい事が良く分かりました。

シリーズが終わってしまいました・・また、廉と颯太の絡みも読みたいです。幾何があれば・・