レビュー一覧

オウム真理教がどのような教団だったのか、ひいては教祖の麻原彰晃がどのような人物だったのかがよく分かる内容になっています。オウム真理教や派生教団の信者や元信者はもちろん、一般の人も彼等と同じ轍を踏まない為に読んでおくと良いと思います。レディースコミックのイメージが強い作者さんですが、ドキュメンタリー作品としてしっかり描かれています。

洗脳する事もされる事もないので少し興味深かったですが、読んでいくうちに麻原に何一つ興味が無い事がわかりました。私はやはり顔で判断する浅はかな人間なのかもしれない。というかそういう人間だった為に全く興味を持たないで済んだという事なのかな。生い立ちは不幸な感じですが狡い人間なので全く同情する事もなかった。

未だに過去のものだと割りきれないこの事件について、時を経て調査されたことだからこそ判明した、蔓延していった理由が紹介されています。洗脳というのはわりと簡単に行われてしまうことを知って、リアルで理解が難しかったです。

坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件と読んでいて謎が多かったです。特に地下鉄は無差別で今でも被害に苦しんでる人がいて許せません。

当時はまだ幼かったので、何となくしか理解していなかった事も、はっきりと事実として捉える機会が出来て良かったです。不快にはなりましたが。

美麗な絵柄と明るい作風の奥に反骨精神のある森園先生の作品が好きです。作者買い。この作品も本当に学びになりました。ありがとうございますただ個人的には表紙が…というか表紙の絵の人が怖すぎます…。意図的なのかもしれませんが。何の本なのか表紙で分かって良いけれど、表紙絵だけ変えてほしいとつい願ってしまいます。

自分はサリン事件当時まだ小学生くらいでした。だからか事件詳細をきちんと知りませんでした。大人になって見返してみると、忘れてはならない事件だと思います。今もまだ新興宗教の被害はたくさんありますし、詐欺の手口を学べる良い作品と出会えました。

心理学ってタイトルに書いてあるけど心理学者出てこないし。逆に洗脳されちゃうんじゃね、弱ってる人は。

洗脳の具体的な手法がとても詳しく、分かりやすい再現シーンで描かれています。個人的に、著名な女性幹部達と尊師の絡みシーンも、もっと登場してほしかったな～、と(訴えられそうで無理か)

見た目が魅力があるとは思えないのに、こんなに沢山の人を操って人生を狂わせるとはビックリです。信じた人達は何を思って信じたのか気になります。