レビュー一覧

ノンケと思われる2人は、互いのどこに惹かれたのでしょうか。特に生徒は(いずれ攻めと思われる)先生のどこを好きになったんでしょう。純文学かってくらいキレイにまとめた作品で、切なさやキュンや葛藤が見当たらない。共感も難しいなあ。ついでにキス1回がMAXです。300ポイントでも高いと感じました。

１日数ページずつ読める某サイトで読んでたのですが、先が気になりこちらで購入。まっすぐな想いを寄せる隼のことを涼一も好ましく思ってるのに、大人だし教師だし隼の受験の邪魔になってはいけない…と自分の気持ちに蓋をしたまま実家に戻ってしまいヤキモキしました。隼が諦めずに手紙を書いたり涼一の実家近くまで行った行動力のおかげで涼一の気持ちも固まって本当に良かった☆卒業式の後のところで話は終わってしまいますが、出来たら大学生になってからのデートや初エッチ、隼が社会人になって同棲して涼一を溺愛するところとかが読みたかったです。

先生と生徒モノは自分的にはハマるものとハマらないものと割と両極端なのですが、これは良かった。おそらくどっちもノンケで、愛想がなく口も悪く、自己評価があまり高くないクールな数学教師と、挫折を知ってなお明るく前向きであろうとする高校生。先生目線の話なのですが、言うほど悪い先生でなく、きちんと生徒のことを考えています。好意を寄せられての心情や行動もノンケの先生ならさもありなん。生徒の隼が大人びている部分と年相応な部分が混在して、なにより一途で真っ直ぐで、こんな子に惚れられたら先生も好きになっちゃうよな。卒業時点でキスのみの関係ですが、キュンキュンしました。先生の山形生活と隼の大学生生活。エールを送りあった2人の人生が今後どんな風に交差していくのか続きがみたい。