レビュー一覧

ずっと「ヒル」が気になってて、その前にお試しとして借りました。短編詰め合わせで手に取りやすく、どれも言葉にしにくい感覚が絵に表されていて、ジワッと心に残りました。ハートフルと呼ぶには翳ったモヤモヤがあり、とはいえ達観的、排他的とは表現しがたい。ソーダを混ぜたピーチネクターみたいな（どんなんや）☆

短編で読みやすい。結構ブラックで期待が裏切られて良かった。

作者さん買いです。短編集とのことで、デビュー作も含まれており、荒削りな中にも今の作者さんにつながるみずみずしさ、仄暗い狂気、家族愛、ほろにがい青春、生死への畏敬の念などの断片が見え隠れするように思います。この短編集の中では、オセロがテンポよく読めていちばん好きかな。京ことばもいいアクセントになっていると思います。

デビュー作を含む作者の初期の短編作品集のようである。絵柄がまだ安定していなく稚拙なとことが見られるがストーリーの組み立てはこの時期からなかなかのものである。特に冒頭作がいいなと感じた。表題作は安易に人の生死を扱うのは好みではないが、なかなかのものであるとは思う。