レビュー一覧

久我さんの作品は元々作家買いしているのですが、設定自体も大変興味を惹かれ、即買いさせていただきました。内容も期待以上で、明治時代、バンカラ、男子寮、スポーツ青春、等のワードに心惹かれる方にオススメです。今回の攻は、こういった話にありがちなスパダリ華族なのですが、ベースボール部創設に夢中になっていたり、ライバルに対する嫉妬だったり、所々青年らしさが感じられてすごく魅力的です。対して受も、ホンマに男らしく、弱気を助け強きを挫く心優しい武士の魂を持っていて、攻が惹かれてしまうのもわかるなぁ、という人物です。ただ、今回は受けが関西弁ですので、慣れない方はご注意ください。エロはそんなに多くないのですが（ちゃんと結ばれますが）、同室の部屋で2人きりで隣に座ってビスケットを食べているだけでも、濃密な空気感を感じました。この時代の熱い男達が、部活に情熱をかける青春ストーリーとしても楽しめる、素晴らしい作品だと思います。

明治中期、西洋化を積極的に取り入れていったあの独特の文化と、イギリスのパブリックスクールを彷彿させるような“男子寮もの”が大好きなので、その設定だけで楽しめました。（名作『摩利と新吾』を読み返したくなりました。ヴェッテンベルク・バンカランゲン！）BLではあるものの青少年たちのいかがわしい日常が繰り広げられるでもなく、根本は青春もの。家族や社会から隔離された学校・寮という小さなスペースの中で、家柄も年齢も異なる青少年たちが勉学に励み“ベースボール”なるものを通じて友情を深め、そして当然愛も深めてくれています。主人公二人はどちらも眩しいほど真っ直ぐで爽やかな好青年。華族出身だけど少しも驕った所のない大人な攻め（朝妻）と士族出身で曲がった事が嫌いな受け（庄野）そんな二人が出逢い、寮で同室となり、学校生活やベースボールを通じてお互いに惹かれていく過程がとても自然でした。（男子寮ものって、攻めが一方的に受けを襲うパターンが結構多いので…汗）2人ベッドに並んで腰掛けビスケットを嚙る秘密の甘い時間…か、かわいい！“君・僕” “…ではないだろうか” “君は美しい”なんていう言葉遣いも良かったし最初から最後までお互いの事を下の名前で無く「朝妻」「庄野」と呼びあうのもストイックな感じで萌えでした…。麻々原さんのイラスト付きで読めて嬉しかったです。

作品紹介で、往年の名作を彷彿させる内容だったので思わず購入。青春物っていいですよね！キラキラしてて。ただもうちょいバンカラな部分があるともっと好みだったかな。

紹介文を読んで「摩利と新吾」に嵌った人間としては買わねばなるまい！と即買いしてしまいました・・・・いや、だって、ねえ？・・・・まあ大河ドラマじゃないのでこの後の怒濤の時代を描ききれるわけでもないのがちょっと辛いとこでもありますが。

男前受けが好きなので、今回はイケメンで全方向優秀である攻めの朝妻を差し置いて、寡黙で運動神経抜群で実は熱血漢な庄野にキュンキュン。個性的な級友や青春を謳う先生など脇キャラもなかなか。星4と迷いましたが個人的好みで星5。野球にさほど興味がない人でもこの時代ならではの雰囲気を含めて楽しめるのでは。

時代の描写というか説明がながくて、そこはごめんなさい、飛ばし読みしちゃいました。

野球好き、学生もの好きなのでとても面白かったです。時代ものはあまり読まないでどうかな、と思いましたが違和感なく読み進められました。後半攻めがヘタレるのがとても可愛かったです。

すっごく爽やかで時代背景もはいからさんっぽくって良かったです。

爽やかな野球部の恋と友情物語でした。明治時代の学生物に出てきそうな寮生や先生方、他校生でしたが、バンカラとまではいかないきれいさでした。この先の暗い時代を感じさせない明るく希望に満ちた終わり方は素敵でした。朝妻のスパダリっぷりと庄野の繊細な面立ちの熱血漢っぷりが少女漫画を愛した心をくすぐります。

あまり覚えてない。僕呼びが好きじゃなかったみたい。庄野が可愛い。