レビュー一覧

ある事から家族のいないヒーローと、家族に愛され知性にも恵まれたものの、女性としての自信のなさから、田舎者で平凡な容姿と自分を憐れむヒロインの、再会から始まるシークレットベイビーやヒーローの生い立ちなどを、家族や信頼、過去と未来を絡めたお話です。二人が別れてから一年後の再会がもたらしたアレコレは、秘書であり同居人でもあった時には知られざるモノを浮き彫りにし、二人を近づけたり遠ざけたりしてやがて明らかになってゆきます;^_^A 最後のヒーローの葛藤と切なさには思わず泣けてしまいましたが、それでも自分を赦し、愛を受け入れたヒーローを見守るヒロインの姿に、ちょっと切ないけれど、大いなる幸せを感じる終わり方になってました。とは言え、姑息な男二人にはちょっとイラッとしたけれど…(￣Д￣)ﾉ

実はとてもヒロインを愛しているヒーローは、自分には人を愛し家族を持つ資格も権利もないと思い込んでいます。それなのに、ヒロインを諦められない。ヒロインは、そんなヒーローを愛していて、愛しているがゆえに別れようとします。最後に辛い決断をしたヒロインだからこそ、本当の愛でヒーローと結ばれたのだと思います。

何でも手に入るヒーローより、何かを得るために何かを諦める事を知っている他人の方が深みがあって素敵です。お洒落する前から心の目で見てくれる人って少ないんだよね〜羨ましいなぁ