レビュー一覧

安野モヨコさんらしい世界観の内容。絵は好きなんで、一気に全部読んでしまいました。

安野さんが好きで久しぶりに購入しました。絵の素敵さは変わらず、ストーリーは非常に難解に感じました。

どこを切り取ってもひたすら美しい。そして深い。絶望したことのある人の作品だとおもいました。

19世紀末パリの退廃ムードがおしゃれに美しい作品。登場人物たちも歴史や文学作品から名を残した人たちからとられ、コレット、リリ、ウィリーに始まりナナにカルメン、エミール笑。あーこれはあれねと思いながら、作者の肯定的人間観に癒される名作です。

「自由になりたい」と言いながら不自由な暮らしを送っている人におすすめです。

中身の華麗な絵面に対して表紙デザインのダサさはいったい何事ですかね？なので☆三つ。内容は面白かったです。偉い先生方にご協力いただいて、文芸漫画家様。

作者の短話物語が好きなので、こちらも世界観が退廃的でとても好みでした。

ファンなら読んで損はない。ファンじゃなくても「娼館」とか「ヒモ」とか「退廃的」とか「変態」とかそういう単語にビビっときたなら読んで損はない。だんだん絵が雑になってきてるが、それでもキャラの表情や演出はやっぱりセンス良すぎます。

退廃的なムードが作者の絵の雰囲気に合っている傑作。

人生はどんなことも、「そういうプレイだ」と思えば楽になる。変態の定義が面白いなと思います