レビュー一覧

購入した事を後悔しました。この父親、最低です。自分の間違いに気がついたなら、なんとしても妻を探し出すべきでしょう。それを「自分が取り返しのつかないことをしたと認めるのが怖かった」って。呆れます。自分の嫉妬心で家族を引き裂き、自己保身の為に修復もしないなんて。家族を不幸にしたと言うのに、ありえない。息子達も母親が亡くなったのに他人事のよう。次男、三男は幼くて覚えてなかったとしても、父親の所為で母親と引き裂かれたのに、あっさり父親を許しすぎでしょう。長男も「母は家を出て行って良かったかもしれない」なんて、そんな事あるかい！息子達と会えなかったんだよ、それでも幸せ？そう思う事で自分の罪悪感を軽くしたいだけでしょ。全く母娘が浮かばれない。でも、母も誤解を解く努力をして欲しかった。いつも思うけど、人の不幸の上に主人公達の幸せがあると言う話が多すぎる。すごく残念。

ヒーローの父親の嘘から母親と実の妹と会うことなく生き別れてしまったのに、さっくり父親を許せるヒーロー兄弟に共感できず、話しに入り込めなかったです。

途中まではお母さんの誤解が解けて良かった。と思っていましたが、あの父親をみんななんで簡単に許しちゃうのか、がっかりです。おまけに　孫を自分で育てたい？孫に自分の性を名乗らせたいから結婚しろ？ふざけんな！って思いでした。簡単に父親を許しちゃって、お母さんが可哀そすぎます。兄弟たちにもがっかりです。

話の展開やヒーローとヒロインの心の動きが無理なく読みやすく描かれていたし、話自体は面白く読めた。でも私は主役のストーリーより、ヒーロー父が後悔してるとは言え母にした事が酷いと思ってしまい、母と妹が可哀想で浮かばれないと思ってしまった。あと全二作でもこの三兄弟はどこか冷たい印象がしてたのだけど、今回も彼らがいくら会ってないとはいえ、誰も亡くなった母のことを悲しまないのが冷たく感じた。

イマイチスッキリしない作品でした。ヒーロー側の心理描写はいいけど、ヒロインが惹かれているのかよく分からなかった。ヒーロー自身の魅力は分かりやすい（贔屓チームの観戦を妨げようとするヒロインにビール奢るヒーローは心広いぞ。自分はキレる）。相手へのリスペクトがある。こういうところを見せられたら惹かれるのも自然だろう。でもヒロインのヒーロー妹への追憶やヒーロー姪に対する執着が強すぎて、「女夫婦の未亡人とのロマンス？　妹の代わり？」という気分になったので、ヒーローに惚れてるのか途中まで確信できなかった。この二人だからそうなる、というオンリーワンでオーダーメイドの運命感が物足りない。あとヒーロー父母の話はコレでいいのかな。医者に探偵に興信所に弁護士と頼るところあるよね。HQの主役になれない人だから動けないのか、それとも話の筋の為に動かなかったのか。ツッコミどころ多いし、なんかスッキリしない……。

弟二人のそれぞれの物語を読んだ時から、長男さんの物語を花津先生が描いてくれるのを待っていました。期待を裏切らない面白さ。よかった、よかったと素直に胸を撫で下ろすのです。活きの良さそうな妹さんの物語も読んでみたかった。そこだけが残念です。

「君がくれたメッセージ」「消えない情熱」のマクグラス兄弟、待望の長男ストーリー。この話が何年代モチーフか不明ですが、現代ですよね。ヒーローが30代と仮定して、20年程前に引っ越しただけで手紙も届かない状況で、興信所や探偵がどこまで機能したかと思うと、ヒーロー父は許し難いものの、不器用でコンプ持ちっぽいし、ほんのり同情。花津先生はさっぱりした愛情深い女性を描くのが巧みなので、ヒーローの視点で惹かれていく感覚を一緒に体験している様で楽しめました。ちなみに弟二人、今作ではなかなか腹の立つ振る舞いですが、ヒーロー時からキャラはブレてないんですよね…お兄ちゃん苦労したなぁ…

シリーズ3作の完結編ですが、単独でも十分素敵なお話です。ヒーローが徹頭徹尾ヒロイン大好きなのが微笑ましいです。ヒーローの両親のエピソードは悲しいですが……良い話でした。

好感の持てる二人だったのですが、『赤ちゃんとの養子縁組を望むヒロインと血縁者のヒーロー、二人が結婚すれば親権争い問題は解決』っていういかにもハーレお得意のご都合主義展開なだけに、二人が惹かれあっていく過程をもうちょっと丁寧に描いて欲しかったなーと思いました。あと、終わりの方で全員で話し合うシーンで、前作ヒーローの弟二人がコピー画で５回も同じ顔して喋ってたのが、なんか口パク人形みたいで気持ち悪かったです…

ヒーローとヒロイン素敵でした。残念だけど、ヒーロー父の過ちは悔やんでも悔やみきれない。イライラ感収まらずです。ヒーロー母と妹が可哀想だ(泣)姪っ子赤ちゃん、可愛いです。あの子は、皆んなを癒してくれる存在ですね。